夏に細身のパンツを履くのは抵抗があるという人も少なからずいるものです。かといって中途半端な太さのものを履いても決まらないし悩むところです。そこでワイドなシルエットのボトムスでAラインを作る着こなしを考えてみました。
Aライン その1
quote:http://www.fashionsnap.com
古着のワイドデニムが印象的です。インナーに着たカットソーも緩やかで丈も長く、流行のビッグシルエット的なリラックス感がでています。ところが、そこに合わせている半袖のシャツがタイトなサイジングなために、Aラインがハッキリ出ています。
トップスとボトムスで、どちらかが緩ければ、どちらかを締める。もしくは両方とも締める、のが基本です。
両方とも緩いのは不格好になってしまいます。
シルエットの基本のAライン、Yライン、Iラインという考え方です。
このような着こなしで、上のシャツは着ないパターンもよく見かけますね。緩いパンツに緩いカットソー。別におかしくはありません。ただ、おしゃれだなと思われたり、パッと目に付く着こなしにはならないだろう、ということです。
このワイドパンツですが、裾はクッションが出ない程度にロールアップされていますね。だから、かなり太目なのにダラッとして見えないのです。ルーズなアイテムをルーズに着こなすと言っても、着方までルーズにしてはいけません。ただ、あえて弛ませて履くスタイルもあるようですが、それは上級者になってから考えればいいでしょう。
パンツとシャツの色は青系統で統一されていることもコーディネートをまとめるのに役立っています。
サンダルはシンプルに黒一色です。
使っている色が少ないこともオシャレを感じさせることにつながります。
ハットの存在感もありますね。このハットを使うだけで全体がきちっとまとまる印象を受けます。トップスのシャツがタイトとはいえ、それだけでは締め切れないところをサポートしています。
この写真で、帽子をかぶっていない場合を想像してみましょう。どうですか、よくあるスナップ写真の中の1枚に埋もれてしまうかもしれませんね。
まあでもハットを被りなれてない人は無理に真似する事はないと思います。帽子がなくてもオシャレ度が減るだけで、かっこ悪くなることは全くないでしょう。街着として普通に使えるレベルなのは変わりません。
まとめますと、この着こなしで参考にしたいことは、
- 上下どちらかが緩ければ、どちらかをタイトにしてみることを考える。
- インナーがルーズでも、その上にタイトなものを着て締まった見せ方にする。
- 使う色が少ないので、まとまって見える。
- ワイドパンツは裾のロールアップなどでスッキリ見せる。
- ハットを被れば全体のコーデを引き上げる。が、無理に被らなくてよい。
といったところです。
もう一点、Aラインに近い感覚のもので、気になった着こなしをとりあげてみました。
Aライン その2
こちらのパンツはその1のような極端な太さではありません。これぐらいの太さの方がとっつきやすいでしょうね。ブラウンよりのカーキやベージュにも似た色合いであり、春夏のボトムスによくある雰囲気のパンツです。
ただトップスがそれほどタイトでもないので、Aラインが作れているかというとそうでもありませんね。平凡な着こなしにも見えそうな写真です。
しかし、なんとなくスタイルが感じられませんか。
まずパンツの裾を折り返して、足首部分の素肌を見せています。こうすることで、ちょっとスッキリした着こなしに見せられます。
ショップの店員さんでもスーツの裾を折って、裸足に革靴で素肌見せをしていたりしますね。お店単位でやってるところもあります。スラックスにシワが溜まらずストンと落ちるスッキリ感とともに、きっちりしたスーツを着崩した感じに見せてリラックス感を出しているのですね。
この写真の場合はカジュアルパンツなので、あえてリラックス感を加えることもないですが、見た印象を軽くする効果がでています。それは涼しげな印象にもつながります。Converse(コンバース)のスニーカーとも程よくマッチした感じに見えます。
次にトップスですが、すこし緩めのTシャツを着た上に黒のアイテムを重ねています。なんとなく緩いTシャツのルーズな雰囲気を、黒で締めているように見えます。結果その1と同じような手法の効果が出ています。トレンドのリラックス感を緩いTシャツで出しつつ、トップス全体の印象は締める方向にしている、ということですね。
このように工夫した結果、その1と比べるとパンツのワイドさが少ない分Aラインという印象は少ないものの、雰囲気のある着こなしが出来ているのです。
これを単に、太目のパンツをそのまま、緩いTシャツもそのままで着用したなら、ただのモッサリした格好になってしまい、とてもこのようなスタイルは出てこないでしょう。
色使いの点では、ボトムスのカーキブラウンにトップスの黒、ネイビーがあり、そこにスニーカー、キャップといくつかの色が使われています。ですが、全体的にボトムスのブラウン系とトップスのネイビーブラック系に分かれた感じで、ごちゃごちゃとしたカラーリングではありませんね。
色の数が増えても片方はダークに押さえて、バランスをとるような着こなしをすると、このようにまとまった印象を出す事が出来るということです。
こちらの着こなしまとめ
- パンツの裾の折り返しで足首を見せて、リラックス感を出す
- ルーズなTシャツの上から黒のアイテムで引き締める
- 色の数が多くても、上下で色合いを統一すると、ごちゃごちゃしなくなる
- 原色を使ってないのも、まとまりやすさに一役買っている
- 同じアイテムをそのまま着用するとモッサリする。折り返すなり、何か重ねるなりの工夫がスタイルを作る。
いかがだったでしょうか、今回のスナップ野郎のコーナー。
好評のようであれば、また次回の開催があるかもしれませんよ。
それでは、また。
スポンサードリンク
?
関連記事