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カラブロ2

ファッションをもっと気楽に感じたい

春になったらトレンチコート

ファッション

春や秋になると目立ってくるのがトレンチコートですね。今回そんなトレンチコートについて語ってみます。

 

トレンチの季節

トレンチコートといえばメンズアウターとしても主要なポジションにあるものなんですが、近頃は女性の間でブームになっているのに対し、男性の着用率はそれほど多くないのがちょっと寂しいところ。


まあ今は街着コートとしてもチェスターとかステンカラーとかいろいろ種類がありますからね。それらのコートが一段落したらまたトレンチコートの再注目もあるのじゃないかと。とはいっても、トレンチコートは別にブームに左右されるようなものでなく、メンズコートの定番としてしっかり確立されたものですけどね。


ところでトレンチコートといえば春、秋のアウターというイメージが強くて、冬に着るものではないと思っている人も少なくないみたいです。しかしもともとビジネスコートとして冬を越すために使われていますし、保温性のあるライナー付きのタイプなどもあるので、冬に使えないという考えは間違いでしょうね。

 

但し、街着ファッションとして考えた場合には、中にジャケットのようなアウターになりうるものを着込むのではなく、シャツやセーターの上から一枚で着るという感覚になるでしょうか。そういう使い方の想定ならば、本格的な寒さの時期ではなくて、少し肌寒いときのアウターという感覚になるのだろうと思います。

カッコいいコート

トレンチコートは他のコートに比べていろいろなパーツがあり、見た目が賑やかとか華やかといった印象ですね。そんなパーツ類が装飾の効果となって、トレンチコートをカッコよく見せることになっているのだと思います。ですが、これらのパーツはそれぞれに必要性があって存在しているものであり、単なる飾りやカッコつけのためのものではありません。それはトレンチコートが軍用コートとして開発されたものだからなのですね。

 

豊富なパーツはトレンチコートの証

  

ここで先にトレンチコートの成り立ちに触れておきますと、第一次大戦時のイギリス軍が塹壕で戦う兵士のために開発したのがトレンチコートです。トレンチとは塹壕という意味。塹壕とは敵から身を隠すために掘ったくぼみのこと。
塹壕を使う戦いは、お互い身を隠しながら戦うために持久戦になりやいことから、兵士は湿った不衛生な塹壕の中で何日も過ごさねばならず、次第に湿気に蝕まれて疲弊していきます。その対策として防水性能の高いコートが必要となり、生まれたのがトレンチコートということです。
トレンチコートについては撥水性とか防水性の話題が必ずといっていいほど出てきますが、トレンチコートの起源を考えると納得ですね。

 

で、パーツの話に戻ると、襟元や手首のストラップは雨風を防ぐものであり、胸の辺りにはライフルの衝撃を抑えるガンフラップがあり、他にエポーレットやベルトのDリングにしてもそれぞれ用途があるということです。さらに後ろの部分も、背中の上部が2重になっていますがこれは、雨がコートに染み込まずに流れ落ちやすくするための構造だということですね。
これらのパーツ類がファッションとして見た場合、とてもカッコ良く見える装飾の役割を果たすのです。

 

背中上部のストームフラップ(レインフラップ)も見た目のカッコよさを補強しています

 

トレンチコートがカッコいいというイメージについては、映画の影響もあるようですね。ハードボイルドやアクション映画の主人公が着用していたのがトレンチコート。憧れのスターのファッションに人々は多大な影響を受けることとなり、結果トレンチコートはスタイリッシュでありダンディーな男の着る服としてのイメージが定着することになったのです。

トレンチコートは意外と着にくい?

さて、そんなカッコ良くて定番でもあるトレンチコート。それならばもっと多くの人が着ているのを見かけていいはずなのにと思うのですが、実際はサラリーマンのコートにしてもステンカラータイプのシンプルなものが多く、トレンチコートはさほど見かけるものではありませんね。

 

何故なのでしょう。私が思うに一つはベルトの存在があるのじゃないかと。あのベルト、装飾としてはトレンチコートをカッコよく見せる重要なアイテムではあるのですが、実際着用する側からすればどう処理したものか悩ましく面倒くさいものですね。
結ばずにポケットに突っ込むのか、それとも多少の手間は仕方ないこととして軽く結んでおくのか。それとも思い切って垂らしてしまうのか、しかし垂らすのはちょっとだらしなく見えそうな気もしますが。

 

結局どれをとってもどこか満足しきれない感情がついてまわるのです。

大体あのトレンチコートのベルトを、きちんとバックルに通すやり方があまりカッコいいものでないとかセンスが無いみたいな言われ方をするのです。オーソドックスとか基本の形を否定して、もっと違うやり方でオシャレに見せましょう、というノリがトレンチコートのベルトにあるのです。

 

コート着るのにそんな面倒なことがついてまわるのですから自然と敬遠しますよね。 

ベルトどうしよっかな~

  

一方女性の場合は背中の部分で輪っかのような形で結んでいるのをよく見ます。ちょっと可愛らしい形状になった結び方で、最近はトレンチ着てる女性の多くがその結び方です。多分一度背中で結んでしまったら解けるまではそのままでしょう。つまりベルトのことをいちいち考えなくていいので、トレンチコートを取り入れやすいということであり、そのためトレンチコートを着た女性を良く見かけることになるのですね。

"らしさ"にこだわるか、着やすさに甘んじるか

じゃあ男性も背中で結ぶやり方にしたら良いんじゃないかということになりますが、基本的に男性がやっておかしくない結び方ってなかなかないように思います。ネットとかでは「メンズのための結び方」ってことで後ろで結ぶやり方がいろいろ紹介されていますが、なんだかリボンみたいな感じだったりして、どうにもカッコ悪いですね。


先ほどの女性の間で流行ってそうな背中の結び方などは、可愛らしい形状ということもあって男性がするとキモかったりします。たまにその結び方で歩いてるサラリーマンがいますけど、本人はどう思ってるのかわかりませんがお世辞にもかっこいいとは言えませんね。


これは別に私だけの勝手な意見じゃなさそうに思います。何故なら、だからこそトレンチコートを着た男性が少ないということであって、もしそうでないならばもっと街中でベルトを後ろで結んだサラリーマンの姿が見られてもおかしくないですよね。

 

そんなことを考えていたら、同じような意見のブログも見つかりましたんですけど。

トレンチコートの着方 | 京王サブ 徒食日記

 


トレンチコートが本来持っている魅力は「武骨さ・ワイルドさ・クールさ」といった部分であり、スマートで小洒落た着こなしが出来ていたとしてもこのような要素が入ってなければどこか物足りない中途半端な着こなしに感じられるものです。それは"トレンチコートらしさ"のない着こなしとなっているからですね。

 

洋服に限らず何事においても本来あるべき姿からかけ離れた状態にあるものを見ると、どこか違和感を感じるもの。トレンチ後ろ結びの男性の姿はまさにそれであるといえるでしょう。

だからこそ悩ましいのです。日常で着用するにはやはり使いやすさも大切な部分です。使いやすくしようとすると、どうしてもベルトの処置の問題がついてまわります。


ということで、カッコイイトレンチでありながら、どうやって着ればいいのか未だに答えが見つからないトレンチなのでした。 

トレンチコートとステンカラーコートの違い

ところで、トレンチコートとステンカラーコートの違いを教えて下さい、という質問が時折見られます。

 

ステンカラーコート、別の呼び名をバルカラーコートというものは、トレンチコートから派生したものと言われていて、つまり元はトレンチコートらしいですね。だからシルエットや一部の形状などに共通するところもあるのでしょうし、そういった情報もあって、ステンカラーとトレンチがごっちゃになる場合もあるかもしれませんね。

 

しかし、一度違いを知ってしまえばこれほどハッキリと違いが分かるコート同士もないのじゃないかと。
まず単純にベルトがあるのがトレンチコートで、無いのがステンカラーコート。
基本的にボタンがダブルなのがトレンチコートで、比翼でボタンが隠れるのがステンカラーコート。
トレンチコートは派手、ステンカラーコートは地味。
って感じで捉えればいいのじゃないでしょうか

ステンカラーコートはシンプルな見た目

トレンチコートの着こなしは、ラフ過ぎずキメ過ぎず

武骨でありワイルド、クラシックテイストでありビジネスコートのイメージもある、そしてまたタフな男のイメージを持ちながらスタイリッシュという言葉も似合うトレンチコート。

 

これらを総合すると、トレンチコートというのは普通に着るとキメ過ぎになりやすいアイテムだともいえそうです。なのでどこかで着崩す感覚を取り入れたいですね。

例えば手っ取り早いのがジーンズとの合わせです。

 

これまでロングコートに合わせるパンツは黒の細身のものが合いやすいと、このカラブロ2では書いてきたと思います。トレンチコートに関してももちろんそれは変わらないのですが、ともするとそれが着ている本人が気恥ずかしく思ってしまうほどにキマってしまう場合があるのです。

ビシっとしたトレンチと、シュッと締まったスキニーシルエットパンツ。ビシッ、シュッと音がしそうなスタイルは、普段気楽に街をうろつくには少し違和感があるかもしれません。

 

キマリすぎるのもなんだかですね

 

 そこでインディゴデニムを使おうということです。トレンチコートのスタイリッシュにキマる要素を、ラフな日常着という要素で中和させていくといったところでしょうか。

例えばこんな感じ。

パット見はスタイリッシュに見えますが

 

こんな着方があるんだと思った人も

 ジーンズで合わせた着こなし例を2つ並べましたが、いずれもトレンチコートのカッチリ感がかなり軽減されているというか、日常着のコートというところにまで印象が変わっていますね。

これぐらいまで印象が変わるとトレンチコートも使いやすくなってくると思います。

 

同じジーンズ合わせコーデでも、上のコーデはワンウォッシュに革靴なので一見すると着崩すまでには至らなそうですが、パーカを使ってカジュアル感をプラスしているので、程よい日常着感覚のコートに見せることができています。

 

下のコーデは色落ちの太目のデニムにスニーカー、インナーもカジュアルなものを用いてコンビニに出かける程度の気軽な装いの上にトレンチを着たものですね。しかしこれがうまくハマっています。重厚感のあるトレンチコートですが、見事にカジュアル化されたような。

トレンチコートの着こなしには、このような手法がかなり効果あるんじゃないかと思います。要はトレンチコートを脱いだら、家にあるものを適当に着てきたぐらいのライトなスタイルにするのです。そこにトレンチを合わせることで、ラフ過ぎずキメ過ぎずのちょうどいい格好になるということです。

おまけ・・・もう思い切ってそっち系になれば?

さて、大分長々と書いてきてしまいました。トレンチコートをカッコ良く着こなすにはどうすればいいのかについては、直前に書いたようなラフなスタイルと合わせる他にも、本当はたくさんの良い着こなし方があるはずなのです。

 

しかし、キレイめなスタイルにトレンチコートを合わせた着こなしの多くは、どうも平凡に見えてしまうものが多いです。アクティブでスタイリッシュなトレンチコートを着ているのに何か地味ってのが。 もしくは普通の格好で、特にトレンチコートでなくてもいいんじゃない?ってのが。

ていうか、足首出しすぎでしょ

 うーん、トレンチの効果がとくにないですねー。別にステンカラーでも同じように見えそうです。

 

トレンチなんだけどね

 こちらはもう少しカッチリした感じですが、それでも普通のコート姿ですね。

 

いやもちろん、キメ過ぎなのも避けたいですし、こちらの2つのような着こなしで全然問題無いと思います。ただ、問題無いだけなんですよね・・・。トレンチコートらしさを感じられる部分もないので物足りなく感じるのです。

なんていうか、せっかくのトレンチなんだから、少しはトレンチらしさを見せたいところじゃありませんか。

 

その点、先ほどのラフなスタイルとの合わせにおいては、カッチリ感のあるトレンチコートとラフで気楽なスタイルとの対比によって、キメ過ぎないけれどもトレンチコートらしさが表面に出てくるコーデとなっています。

 

ということは、キレイめなスタイルと合わせる場合、似たようなテイストを持った物同士を合わせることになりますから、対比効果でない形でトレンチらしさを出していかなければなりません。

しかしそれは、同時にキメ過ぎになるという危険性と隣合わせのコーディネートということになるかもです。

 

そこで、もうそんなことで悩むぐらいならいっそのこと思い切ってキメ過ぎてしまェェァァア!!???てのがこちら。

 こちら。

 こちら?

 もう何もかも忘れて、このセカイに飛び込んでしまえば、コーデも合わせもベルトの結びも全てが別世界。

物足りなさを吹きとばせッ!!!

 

こういうのはヴィジュアル系とかV系とかって最近は言うのでしょうか。

そういえば未だにお兄系って言葉も生き残っているようで、阪急メンズ館のお兄系ゾーンはどうなったのか、いやお兄系エリアだったかな。まあそんなことはともかく、ヴィジュアル系って音楽用語って主張をされてる方もいらっしゃる一方で、もうファッション用語として成り立っているといった言い方をされてる方もいて。

 

じゃあ上の3つはヴィジュアル系お兄系かそれともV系って呼んだ方が良いのか誰か知っていますか。

 

トレンチといえば今年はこれでしょう。

 前回の記事にも登場ご存知Supreme(シュプリーム)のトレンチコート。

 

どうせなら、ストリートブランドなどが展開するトレンチコートを試してみてはいかがですか?

時には全く異なるジャンルのアイテムから、何か着こなしのヒントが得られるかもですよ。

 

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