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カラーとデザインからファッションまで、ちょっとした気づき

ベーシックからの脱却

ベーシックがオシャレな時代

ベーシックとは基本的なもの、シンプルで、派手ではなくどちらかと言えば地味で、しばしばスタンダードと同じような感覚で捉えられたりしますが、そんなベーシックなファッションがいつしかオシャレなものとして扱われだしたのが最近のファッションの流れですね。

 

それにはノームコアというトレンドも大きく関与しているでしょう。
「究極の普通」と訳されるこのトレンドは、流行を追いかけるのに疲れたファッショニスタが、シンプルで際だった特徴の無いアイテムだけでスタイルを組み始めたことによるものらしく、そこからベーシックと言われる服装も全てノームコアに当てはまるといった流れになっていますね。

シンプルなアイテムの着こなしでオシャレに

 

そしてもう一つ、ベーシックな服装で思い浮かぶのがミニマリストという言葉です。無駄を徹底的に無くし節約できるところは徹底して節約に努める、といった生活の中で、服においても同様に必要最低限のもので賄うというのがミニマリストであり、そのため必然的にベーシックなアイテムが残ることになるのですね。

 

思えばノームコアとミニマリスト、どちらも同じような時期に登場し、昨年辺りから広く知れ渡るようになったと思います。そしてどちらもベーシックなファッション、シンプルなアイテムを志向する言葉です。オシャレしたい人も、単に節約したい人も結果同じ服を着るということにもなるわけで、ちょっと面白いですね。

 

そしてまた「フランス人は10着しか服を持たない」という本もよく売れているようです。実際の内容を見るとタイトル通り10着のみというようなことではないみたいですが、まあとにかくこういったタイトルの本が目立つのも世の中のシンプル志向の現れでしょうし、書店に行くとベーシックなアイテムだけでオシャレになれるといった内容の本を集めたコーナーがあったりと、とにかくベーシックファッションが隆盛を極めるといった感がありますね。

ベーシックの次に来るもの

その一方で、そろそろこのベーシックでシンプルなファッションやアイテムに飽きてきたという人も出てきている模様。


すでにノームコアの次に来るものとしてタッキー(Tacky)トレンドという派手な色や柄を用いたスタイルを推す動きも出始めています。タッキー(Tacky)とは悪趣味といった意味であるらしく、それぐらいインパクトのある色使いや柄の組み合わせを用いたファッションだということで、写真を見ればなるほどこれまでのベーシックなスタイルとは全く異なる世界ですね。

 

他にも今年は「ダサい」がトレンド、といった内容の記事も見られたりします。シンプルでスッキリしたファッションから、多少ドギツくても気にしないで派手なアイテムを取り入れましょう、と。

インパクトありますね~

 

このようにベーシックなだけのファッションというのはだんだんと影を潜めていき、派手目な色や柄が目立つ服装をした人を見かける機会が少しずつ増えてくるでしょうね。
そうなると、無地でシンプルなアイテムのコーディネートが主だった人たちも、ちょっとこれまでと印象の違ったスタイルをしたくなることでしょう。柄物や派手なロゴが入ったカットソーなどにも挑戦したくなるでしょう。

 

ということで、ベーシックスタイルから変化をつけたファッションを楽しむにはどうすればよいかということですが、いきなりタッキー(Tacky)や"ダサい"スタイルを実践しようとすることは避けたほうがいいでしょう。ファッションに慣れた人ならともかく、殆どの場合ベーシックからの振れ幅が大きすぎてその格好でいることに耐えられなくなるのは間違いないところです。

ベーシックから脱却するには

ここでベーシックファッションから脱却しようと考える際に、確認しておきたいことがあります。

それは ベーシックのままでも何等問題ない ということです。

ベーシックなファッションを変えたいと思っている時に何を言ってるのか、と思われるかもしれませんね。しかし「絶対変えないといけない」とか「柄物アイテムを使わないと流行遅れな格好だと思われる」といった根拠の無い不安に囚われてしまうと、似合いもしない派手な服や上級者でも着こなせないようなヘンテコなデザインものに手を出す恐れがあります。


せっかく、一つ一つのアイテムはシンプルだけれどもそれらの組み合わせでオシャレに見せる、といった感覚が身についたのに、その大事な感覚を根こそぎ忘れ去ってしまうといった事態にもなりかねないということです。

 

今年、そして来年以降と柄物や派手なファッションが主流となっていったとしても、シンプルかつベーシックな着こなしは決して色褪せることはありません。焦ることなく、じっくりと自分にあったファッション、スタイルを見つけていけば良いのです。

モノトーンの着こなしにロングシャツを重ねただけ

 

そういったことを踏まえた上で、ベーシックファッションをどのように変化させるかを考えてみるとしましょう。

 

まずは一つのアイテムを少しデザインされたものに変えてみることから始めたらよいでしょう。例えばシャツをロングシャツに変えてみるとか、デニム素材のシャツにしてみるとかですね。丈の長いロングシャツ、ロングカットソーはしばらくトレンドとして残るでしょうし、ロングアイテムにするだけで着こなしに変化が生まれます。
このときロングシャツは無地のものでかまいません。まずは少しずつの変化を楽しむことを優先しましょう。

 

また、今年もデニムの流行は続きます。デニムといってもジーパンやシャツだけではありません。デニムカーディガンやデニム地のコートなど、これまであまり見かけなかったアイテムも色々とリリースされているのが今年の特徴です。デニムロングシャツなんてのも良いでしょうね。

 

初めてロングアイテムにチャレンジするときですが、実際にお店で試着して店員のアドバイスをもらうことをオススメします。ロングシャツといっても長さはブランドによってマチマチです。それぞれに「ロング」の解釈が異なりますし、どのようなシルエットを提案するかも異なります。また、どれぐらいの「ロング度」がしっくりくるのかも自分ではわからないでしょうし、家族や友人に聞いても多分満足のいく返事は期待できないと思います。なので、そうしたところを引っくるめて理解して納得できるためにもショップで試着して選びたいところです。

柄物はカモフラージュかアスリージャーがポイント

柄物についてはどうでしょうか。取り入れやすいのは帽子やバッグなどの小物から入るやり方ですね。面積が小さい部分で試すと同時に慣れていくのです。これまでのノームコアで、キャップにしろリュックにしろ殆どの人が無地のシンプル系でしょう。カラーにしても黒やグレーといったシンプルで目立たない色でしょう。なので小物を柄物にするだけでも、みなさん大きな変化じゃないでしょうか?ならば、小物に柄物を選ぶことが、後の服装に柄を取り入れる勇気につながるということです。


で、その柄ですが、柄といっても色々ありますね。その中で、まずはカモフラージュ柄を考えてみるのがよいと思います。ベーシック全盛時においてもカモフラージュ柄については見かける機会が多かったと思います。それは、カモ柄自体が定番的な柄となっているのに加え、ミリタリーブームがずっと続いていることも関係していると思われるのですが、つまり皆が見慣れた柄であるから変に目立つこともないし、使いやすいのです。無地のアイテムばかりだった人も、まずは思い切ってカモ柄のアイテムを身につけてみてはいかがでしょうか。

デザートカモは淡いトーンで合わせやすい

 

また、カモ柄ならばトップスやボトムスなどでチャレンジしてみるのも良いでしょう。定番柄故、似合わないということはまず無いと思います。

 

カモ柄の他にオススメとしてはストライプですね。ボーダーではなくストライプ、つまり縦縞模様のものです。シャツなどの柄でも一般的にあるものですし、白シャツやブルーのシャツをストライプのものに変えてみることは、あまり抵抗なく出来るのじゃないでしょうか。


じゃあボーダーはどうなのか?ということですが、別にボーダーがいけないわけではありません。ですが、ボーダーってあまりにもありふれていますよね。そのためボーダー柄のアイテムを着たからといって、それが柄物に慣れる効果に繋がるかといえば疑問を感じてしまいます。どちらかと言えば、ベーシックアイテムの一種となるようなボーダー柄をあえてオススメするのもどうかなあ、といったところなのです。

 

柄物としてもう一つ挙げておきたいのが花柄ですね。 男が花柄!?って思うかもしれませんね。しかし最近はポタニカル柄などの人気も高く、以前のように珍しいものではなくなっています。

その花柄といえば、英国リバティ社のリバティプリントが有名ですね。緻密でアーティスティックな柄を一目見たら多分誰もが興味を示すんじゃないかと思います。

細かい柄が全面に敷き詰められたリバティ柄

 

そしてそのリバティプリントですが、近々ユニクロとのコラボが登場するようです。以前からリバティプリントを着ていた人は「自分の服もユニクロと思われるやんけ」とちょっと気掛かりかもしれませんが、リバティプリントを安く気軽に身につけられるいい機会だという人もたくさんいることでしょう。

 

ただ、そんなせっかくのリバティ柄ですが、街で被りまくりになる可能性もなきにしもあらず、で微妙なところですが。

 

柄物を取り入れる方法としてもう一つ知っておきたいコツがスポーツテイストのアイテム使用です。例えばナイキアディダスが他のブランドとコラボしたアイテムなどを見ると、適度なスポーティさと適度な派手さが融合したカッコいいデザインのものがあったりしますね。ナイキアディダスに限らず他のスポーツブランドでも最近はいろいろなコラボものがあるようですし、そういったものを意識して探してみるのもよいチョイスの仕方です。

モノトーン柄も取り入れやすいですね

 また、今年のトレンドの一つにアスリージャーがあります。スポーツアイテムを普段着としても取り入れる動きなので、コラボものの使用はタッキー&アスリージャーといった側面も持っていることでしょう。そしてアスリージャーという点でいいますと、スポーツブランドのジャージも積極的に検討したいアイテムですね。スポーツショップなどでも原色を使ったり派手な色の組み合わせのジャージがたくさんあります。こうしたジャージを普段着として使うというのはずっと前からあることですし、試してみると意外とカッコ良くキマるんじゃないかと思います。

 

ジャージなら派手な色も使いやすい

 

もし仮に派手すぎたり、イマイチ似合ってないようだとしても、「でもこれナイキの服だし・・」といった感じで、自分はただスポーツアイテムを着てるだけでオシャレを意識して着てるんじゃないんですよー、って言い訳も出来ますよ。

多色使いはトーンを揃えて

その他ですが、色使いについて少し触れておきましょう。タッキートレンドなどを意識するうちに、3色、4色と使いたくなるかもしれません。そんなときは淡いトーンでまとめるか、ダークなトーンでまとめるとコーデが落ち着くでしょう。ペールトーンかもしくはダークトーンかどちらかですね。

 

また、これまでのモノトーンばかりの服装からの反動で、やたら派手めな色使いに惹かれるかもしれないです(笑)。そんなときはワイドシルエットにして着てみるのも一つです。上で挙げたロングアイテムにも関わってきますが、「ビッグシルエット」な着こなしが今後クールな存在になっていきそうな予感がします。要はトップスにボリュームを出して、それ以外をシンプルにまとめることで、バランスをとることです。

 

モノトーンプラス一色でもこうなる場合もあるという・・・

 

この辺りは実際に着てみて感覚を養うことになっていくでしょうが、まずは上半身に派手な色使いをもってきて、下半身はダークでシンプルなボトムスにしておく、というのを基本に考えていきましょう。上半身が多少派手過ぎても、ボトムスがシンプルでスッキリしていれば、服装が破綻することにはなりにくいのです。
ということから、柄物や色物に挑戦するならまずはトップスで行い、ボトムスはベーシックなままでしっかり支えるようにすれば、安心してチャレンジ出来るというものですね。

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といったところで、ベーシックファッションからの脱却について書いてきました。

キーワードとしては、ロング丈、デニム、カモフラージュ柄、ストライプ、スポーツテイスト、ジャージになりますでしょうか。

この中でどれか一つ、取り入れやすいと思うものを試してみて頂きたいと思います。

それでは、また。

 

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