書店で平積みされていた「#真相をお話しします」という本。なんだか気になったので読んでみた。
書店のポップには、この本の面白さがあれやこれやと書かれていたし、本の帯にも書店大賞だったかを受賞したとかどうとかある。とにかく今とても売れている本らしい。
ということで読み始めたのだが、内容はというとそこまで目新しいものではない。
他の作家と比べて抜きん出たアイデアがあるわけでもなく、これはこれで面白い部分もあり決してお粗末なものではないのだが、しかしあれだけ派手な宣伝文句で訴えかけるに値するかというとそこまでのものではない、という感想を持った。
もちろん面白いことは面白いと思うのだが。
ここに登場するギミックは作者が一生懸命に考えひねり出したものを、さらに丹念に組み立てたものであると思うが、この「#真相をお話しします」を読んでいるとき、その作者の努力してる様子が感じられるようなおかしな感覚に陥ることがあった。
通常本を読んでいて、そのような作家の苦労までもを意識しながら読むことはないと思うのだが、自分もこの本を読んで初めてそのような感覚に陥った。何故だろう。今のところはわからないが。
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