2015-2016 メンズファッション ピーコート(Pea Coat) の着こなし
メンズファッション冬のアウターとして欠かせない存在であるピーコート(Pea Coat)。ミリタリーコートの枠を越えて、広く親しまれるアウターとなっています。
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ピーコートとは
イギリス軍の艦上用防寒着として使用され、アメリカ軍では下士官用のオーバーコートとして海軍では必須のコートだったピーコート。現在一般的に知られているピーコートはアメリカ海軍のデザインがルーツとなるものがほとんどでしょう。過酷な気象条件下での活動に使用するため工夫されたコートです。
厚くて重量のあるメルトンウールの生地により防寒性は高く、風向きによって左右の上前を変えられ、手袋をしたまま開閉出来るようにボタンは大きくしてあります。また、襟が大きいのにも意味があって強風時の寒気を遮断する時に立てて使うためであるのが一つ、そして大きな襟を立てると激しい波音の中でも支持が聞き取りやすくなるということです。
ファッションとしてのピーコート
このような特徴のあるピーコートですが、今ではファッションの定番中の定番といっていいほどのメジャーなアウターとなっていますね。まさに数多くのブランドが毎年のように展開していて、ミリタリーコートでありながらミリタリーのトレンドとは無関係な位置にあるのがピーコートだといえるでしょう。
一時は着丈の短いピーコートがよく見られましたが最近は落ち着いたようで、ある程度の丈があるものが多くなっているようです。やっぱりピーコートは尻にかかるぐらいの丈が合ったほうがよいですね。というのはショートのピーコートはどうしても人を選びます。余程のイケメンさんでなければ、それも背が高くスリムでなければ似合いませんね。普通に顔のでかい小太りさんが着てしまうと、お笑い以外の何者でもありません。
Pコートのブランド
ピーコート(Pea Coat)ってピーコートとかPコートとか書かれます。どっちがメインなのでしょう。まあそんなことはどうでもいいですね。
ピーコートの有名なブランドを幾つかあげておきましょう。
FIDELITY(フィデリティ)・・・ピーコートを語るときに必ずといっていいほど登場するのがこのFIDELITY(フィデリティ)です。今でもアメリカ生産を続けている稀有な存在であり、アメリカ海軍用のウェアを作っていた歴史あるブランドです。
Schott(ショット)・・・Schott(ショット)もMade in USAにこだわり、アメリカ海軍にピーコートを納入した実績を持つPコートの代表格と言えるブランドです。重量感のある肉厚なウール生地は裏地のキルティングと相まって抜群の防寒性を誇ります。
Pherrow's(フェローズ)・・・アメカジ好きの間では有名なブランド。ここのPコートの特徴はとにかくシルエットがカッコイイということですね。
Gloverall(グローバーオール)・・・ダッフルコートで名前が知られるGloverall(グローバーオール)ですが、Pコートも評判が良いのです。こちらはMade in Englandにこだわり続けるイギリスのブランドであり、しっかりとした打ち込みのメルトン素材の上品な質感が魅力です。
ATTACHMENT(アタッチメント)・・・こちらも毎年定番としてピーコートをリリースしているブランドです。コンパクトなサイジングが特徴ですね。
もちろんこれら以外にも実にたくさんのブランドからピーコートの展開がありますし、ここにあげたブランドが他よりもオススメということでもありません。
ピーコートの着こなし
さあ、そんなピーコートの着こなしなのですが・・・。
実は特にこうすればいいといったものが出てこないんですね。このように着ればカッコいいとか、逆にこれは避けたいとかいうのもあまり思いつきません。そして、これといってオシャレな組み合わせというのもあるような無いような。
なんというか、何にでも適当に合う感じなのです。元々そういったタイプの服なのかもしれません。ピーコート自体が言わばキッチリとしたデザインです。きちんと襟があって、ボタンもダブルです。スーツの上から着たり、学生が着ているイメージもあります。つまりフォーマルライクな面も持っているのですね。
なので、ジーンズを合わせてもオンオフスタイルのミックスとなりますし、スラックスでも別段違和感はない。スウェットパンツとも相性が良いですし、そういった意味では万能アイテムだともいえますね。
だからこそメンズファッションの冬アウターの定番ともなっているのだと思います。誰が着ても、何に合わせても無難にまとまるという、ある意味理想のアウターでもあるのですね。
ピーコートコーデ その1
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無難なピーコートの無難な着こなしといったところでしょうか。
ダブルブレストであるピーコートのファッショナブルさを活かしたコーデでしょう。
紺の柄パンとの合わせも難なくおさまりますね。さすがピーコートです。全体を紺と黒でまとめた間違いない色使いでもあり、また上で書いたようにオンスタイル要素があるピーコートなので、柄ものとの合わせは上手くミックス感覚でまとまります。
黒や濃紺のピーコートを持っているなら、このコーデのようにネイビーの柄のはいったパンツとの組み合わせを試してみてもらいたいですね。そうすることは、自分のコーデの幅を広げるオススメの方法でもあると思います。
ピーコートコーデ その2
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こちらネイビーワントーンコーデ。
ネイビーのPコートにネイビーのクルーネックセーターのトップス。
ボトムスはこれまたネイビーのドレスパンツ。
それに黒の革靴という出立ち。
こちらも間違いのない安定のコーディネートですね。
ていうか、ほとんどオンスタイル状態ですが。通勤途上のスナップかもしれませんね。
まあ、何にしろスッキリと見せてくれる着こなしではありますし、普段着としても取り入れられるので、押さえておきたいスタイルですね。
ピーコートコーデ その3
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こちら黒の光沢のあるパンツに黒の革靴できっちり目に振った組み合わせに、カジュアルなキャップで外すというコーデですね。
パンツの裾をまくって足元スッキリさせているのもシルエットをカチッと決めるのに役立っていますが、このように全体がカッチリと決まっているので余計にキャップの外し効果が高まっています。
そのためでしょうか、他のピーコートコーデの中にあっても、ちょっと目を引くコーデになっていますね。
ピーコートコーデ その4
なかなか実践しにくいかもしれませんが、しかし気になるコーデなのがこちら。
オリーブのPコートにインディゴデニムの組み合わせです。
ピーコートにオリーブ色を選ぶのは意外と躊躇するものかもしれません。どうしても安定のブラックかネイビー辺りを中心に選びがちですし、またオリーブのようなのを買って着こなせるかどうかもこれまた心配なもの。
また、定番中の定番であるPコートなだけに、どうせなら色も含めて全て定番で安心感のある一着を持っておきたいと考えるのも至極当然のことだと思えます。
しかし、もし余裕があるならば、こういったオリーブ系を選ぶのも面白いと思います。なによりほとんどの人が黒か紺のピーコートであり、アウターです。そういった中でオリーブのピーコートの着こなしは、他との差別化が図れます。上手くいけば、一歩抜きん出たセンスの持ち主と見られるかもしれません。
また意外といろんな色とも合いやすいのがオリーブです。黒、紺、白、グレー、インディゴと、普段持っているボトムスならまず何にでも合ってくれるでしょう。
さて、こちらのコーデのポイントはチャコールブーツですね。黒のレザーシューズでももちろんいいのですが、チャコールを持ってくることで少し柔らかくこなれた感じになります。この感覚がイイです。
雰囲気抜群のコーデですね。
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定番ピーコートについて取り上げました。
そろそろ寒さも本格化してきます。冬アウターの活躍する季節。しっかり楽しみましょう。
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