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#真相をお話しします  読んでみた

書店で平積みされていた「#真相をお話しします」という本。なんだか気になったので読んでみた。

 

書店のポップには、この本の面白さがあれやこれやと書かれていたし、本の帯にも書店大賞だったかを受賞したとかどうとかある。とにかく今とても売れている本らしい。

 

ということで読み始めたのだが、内容はというとそこまで目新しいものではない。
他の作家と比べて抜きん出たアイデアがあるわけでもなく、これはこれで面白い部分もあり決してお粗末なものではないのだが、しかしあれだけ派手な宣伝文句で訴えかけるに値するかというとそこまでのものではない、という感想を持った。

 

もちろん面白いことは面白いと思うのだが。

 

ここに登場するギミックは作者が一生懸命に考えひねり出したものを、さらに丹念に組み立てたものであると思うが、この「#真相をお話しします」を読んでいるとき、その作者の努力してる様子が感じられるようなおかしな感覚に陥ることがあった。

 

通常本を読んでいて、そのような作家の苦労までもを意識しながら読むことはないと思うのだが、自分もこの本を読んで初めてそのような感覚に陥った。何故だろう。今のところはわからないが。

 

 

そして、もっと気になるのが、文章の読みにくさだ。いや、これ大賞受賞とか、著名な作家が太鼓判押してるとか、ほんとにそうなの?と思うぐらい、読みづらい。この本のレビューを見ても同じように感じてる人の意見は見ないのだが、もしかしてこの文体は今の流行の一つなのだろうか。

 

まあ、Twitterで小説アップしたり、小説投稿サイトなどでバンバン投稿していくようなタイプならば、この本のように、思いついたこと書きなぐり系といった体の文章でも人気が出たりすることがあるかもしれないなと思ったが、この本はそういった類でもなさそうだけど。

 

 

この本、短編集になってるのだが、最後に出てくるタイトル「#拡散希望」についてはかなり後味悪いな。親の楽しみのために子供が犠牲になるというのは、小説でも現実でも、かなり気持ち悪い結果しか生まない。そんなじめじめうにょうにょしたおぞましさがにじみ出ている話である。

 

 

ということで、#真相をお話しします 図書館でも予約待ち数百人という人気タイトル、みなさんはどんな感想を持たれたかな。

 

 

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