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メンズファッションの色使いについて その4  秋冬アウターの色選び

店頭には秋冬ものの製品が並びだす時期になりました。まだまだ暑い日が続き、アウターのことなど考る気にならないかもしれませんが、人気ブランドのものなどはすぐにサイズ欠けや完売状態になってしまうことも。そうなる前に秋冬のアイテム選びについても気にかけておきたいところです。そこで今回はアウターの色について考えてみたいと思います。

  

無難な黒を選びがち

コートにしろブルゾンにしろ、アウターを購入するときに考えることの一つが何色にするかです。特に欲しい色が決まっているわけではなく、店でいいのがないか見てみようといった感じで選び始めると、ついつい無難な色を選ぶことになってしまいます。この場合の無難な色とは、皆さん大体共通していると思いますが、黒ですね。もしくは濃いネイビーです。

 

  

黒について考えると、何色にでも合わせやすいということが一番目の理由になると思います。次に締まって見える、ということです。他には、汚れが目立ちにくそうだという面もありますね。


つまりかっこ良く見えて、使いやすい、ということでダントツで黒を選ぶ場合が多くなるのです。ただ、ラインナップに黒がない場合があります。そのような場合は大抵濃いネイビーが用意されているものです。アウターで黒もネイビーもないという展開もあるでしょうが、普通はどちらか、あるいはそれに準ずるダークな色があると思います。

 

冬物のコートやジャケットはそれなりの値段がしますし、おいそれと何着も買うわけに行きません。だから出来るだけ失敗は避けたいものです。そのため、家にある服は黒ばかりと思っていても、やっぱり黒を選んでしまうという人が多いというのもうなずける話です。

これはメンズだけでなくレディースでも同じ傾向のようです。

 

黒やダークな色のアウターばかりでも問題はない

しかし、このような黒や紺ばかりの服の人でも、本当はもう少し明るい色のアウターも着てみたいという願望を持っているのじゃないかと思うのです。ただ、自分に似合うかどうかわからない、手持ちの服と合わなかったら嫌だ、と思ったりしてなかなか踏ん切りが付かないといったところでしょう。

 

まず、確認しておきたいことですが、黒や紺ばかりの服しか持っていなくても、別に問題はないと思います。
「冬になると黒い服ばかり」「印象に残らない」「黒ばかりってつまらないファッション」といったようなネガティブな意見をネットなどでも見かけますが、要するに見た印象をそのまま語っているだけで中身のない意見ばかりです。

 

確かに、もっと明るい色を着る人が多ければいいなと思う気持ちは私にもありますが、その思いを黒い服への批判に変えてしまうことは避けたいものです。
そして、このような批判的な意見があるから黒以外の服を選ぶというのでなく、自分の自発的な意志によって明るい色を選ぶということであってほしいと思います。

 

黒以外の服を選んでみよう

さて、それでは黒や紺以外でどのような色を選ぶのが良いでしょうか。その判断基準としては、ベーシックカラーを参考にするのがよいでしょう。


ベーシックカラーとは、
 スーツスタイル
 モノトーン
 アースカラー
で構成される色群です。


白、黒、グレー、ネイビー、ベージュ、ブラウン、カーキ、深いグリーンといった色がそうですね。

 

ベーシックカラーで明るめの色となると、ベージュ、薄いグレー、白、そしてカーキも色に寄っては明るめのものがありますね。白については抵抗を感じる人もいるかもしれませんが、ベージュやカーキ辺りなら挑戦しやすいかもしれません。このような色を目的として探してみたらよいでしょう。

 

ベージュなどは挑戦しやすい

 

ベージュとカーキは多くの色に合う

色の目安がつけば、それに合う着こなしを考えることになりますね。ボトムスの色は何が合うかが気になるところですが、ベージュとカーキに関してはほとんどの色が合うといって差し支えないでしょう。

 

黒、紺、グレーといったパンツはもちろん、似たようなベージュ系統のカラーでも問題なく使えます。もちろん白パンもです。ただファッション初心者の場合、薄いカラー同士の組み合わせは難しいと感じる場合もあるかと思います。そういったときは無理せず、黒やグレーといったボトムスと合わせるのが良いでしょう。

 

カーキは大抵の色に合う

  

黒の細身のパンツで全て対応できる

特にロングコートの場合にオススメしたいのが黒のスキニー、もしくは黒のテーパードパンツです。スキニーは全体に細いもの、テーパードパンツは腰と腿にゆとりがありながらも膝辺りから裾にかけて細く絞られたシルエットのものとなります。こういった黒で細いシルエットのパンツは、どのようなアウターにも合うものとして知られています。

 

ベージュなどの淡いカラーは膨張色であり、ロングコートであればそれだけ広い面積が膨張色となってモッサリしたスタイルに見えかねません。それを締まった印象に整えるのが黒にスキニーでありテーパードなのです。収縮色の代表格である黒であり、シルエットも細く締めていくことで、膨張色のロングコートでもきれいに着こなせるというわけです。

 

ベージュのコートは黒いボトムスで引き締める

 

そしてロングコートに対応するということは、普通のジャケットにも十分対応できるということです。つまり、黒の細身のボトムスを用意すれば、明るい色のアウターは全て着こなせるといっても過言ではないと言えます。今年の秋冬は是非、明るい色のアウターに挑戦していただければと思います。

 

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