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カラーとデザインからファッションまで、ちょっとした気づき

2016年ファッション春夏から秋冬に向けて ~ダサめな服装もアリな季節~

2016年今年はトレンドの方向がチェンジする年であり、長らく続いたタイトでシンプルな志向が、余裕がありデザインやカラーを取り入れたスタイルにシフトしていく流れがはっきりと感じられる日常です。

 

夏から秋へ、さらにシーズンが進むなかで、2016年のファッションにおいて二つの傾向というか特徴というものが出てきていますね。

 

まず一つはパンツのシルエット。細くもなく太くもない普通のサイズ感のものが圧倒的に多くなっています。


ワイドパンツがトレンドというのはもう何度も語っていますが、そのワイドパンツが実際には街中であまり見かけることがなく、たまに穿いていたとしても見るからにファッションに興味ありといった感じの人であり、一般レベルにまでは全くと言っていいほど浸透していないのがわかります。

 


かといって、少し前までよく見たスリムやスキニーといったものもまた激減しており、結局よく見かけるのは普通のストレートといったパンツです。

 

もう一つは、ノームコアが話題になる少し前の雰囲気に似てきたのかなと。一時期姿を消したチェック柄のシャツがぽつぽつと見かけるようになっています。柄や色を使ったデザインが増えています。生地や色の切り替えを多用したものも多いですね。それを皆さんそれぞれ好みに合わせて着ているということで、世の中全体にシンプル無地で統一されたような光景からは大きく変化しているということです。

 

タイトなパンツからの解放と、色や柄の制限からの解放。これらによってリラックスした気負いのない服装、言い換えれば緊張感のない服装といった体をなしているのがこの夏見られるファッションだといえます。そしてこの先もこの傾向が続くとともに、全体的なシルエットもスリムだとかタイトといった印象を持つ着こなしは少なくなっていきそうなのです。

 

シルエットがこれまでより緩くなっていくというのはビッグシルエットの影響があるからですね。ビッグシルエットも今年のトレンドですが、そのおかげで少しサイズが大きくても気にしなくてよいといった空気が出てきています。MサイズかLサイズか迷ったら、とりあえずLサイズ選んでおけば間違いないみたいな。

 

まあ、人によっては単にサイズがデカいのとビッグシルエットは異なるものだという意見もあるようですが、実際のところどうなんでしょう。

 

さて、ここまでワイドパンツ、ビッグシルエットといったトレンドによる影響について書いてきて思ったのですが、トレンド通り?にワイドなパンツ、オーバーサイズのカットソーといったアイテムを使う人は極一部であり、ほとんどの人はワイド寄り、ビッグ寄りといった格好に収まりそうだということです。

 

先に書いたワイドパンツと同様、ビッグシルエットのTシャツなどについても、オシャレに自信あります、とか、服好きな私です、ってな感じの人ぐらいしか着ているのを見ません。


ワイド過ぎるワイドなパンツ、ビッグ過ぎるビッグシルエットアイテムは、やはり似合う人しか似合わない、自信のある人しか手を出さない方が良いアイテム、という気がします。

 

だから興味を持ってワイドなアイテムを買ってもなかなか外に着ていく勇気が起きないという人もいるでしょう。またショップで試着などして「やっぱり買うのやめよう」ってなった人もいるかもしれません。やはり着る人を選ぶトレンドなのかもしれません。

 

そういう影響なのかどうもショップなどを見ても活気が感じられないようで。いや商品はそこそこ動いているのかもしれないですが、オシャレに対する興味が消費者の側からも少し落ちているみたいな。


まあここら辺りはまた別の記事などで書いていこうと思いますが、ビッグやワイドは所詮一時の流行りものであり、そんなことを売る人も買う人も感じ取りながらの日々が続いているということです。

 

少し話が逸れましたが、とにかく今のファッショントレンドに忠実でもなく、かといって以前のトレンドを引きずっているわけでもない、中途半端な着こなしになっているのが今多く見られるファッションだといえるでしょう。

 

細くも太くもないボトムスとトップスはYラインでもIラインでも、はたまたAラインでもなく、ぼやっとしたシルエットを作ります。適当に柄が入り、なんとなく色が入った服というのは、シンプルでスッキリした印象から遠ざかります。
これ、言わば少し前なら「ダサい」と言われていた服装じゃないかと。

 

「ダサい」といえば、そうですタッキーやアスレジャーと並んで今年注目の着こなしに挙げられているテーマが「ダサい」ですね。

 

参考サイト

【2016メンズ】業界騒然!マジかっ!?春夏トレンドは「ダサい」って!?|JOOY [ジョーイ]

 

もちろんテーマとして「ダサい」というだけで、その中身については計算されたものがあるのでしょうけれど、これも私たち一般レベルの人間からしたら、ワイドパンツやビッグシルエットの時と似たような捉え方で着こなしに取り入れることになるのです。
つまりダサ寄りとでもいいましょうか。多少野暮ったくなっても気にしない、ってことです。

 

2016年から2017年にかけて、秋冬のアイテムもオーバーサイズのコート、ワイドに広がったパンツ、たくさん並んでいます。春夏ものよりさらに過激にビッグなコートも見かける中で、より一層人々のサイズ感覚が狂わされていきそうです。


デザインにしても落ち着きや合わせやすさなど顧みず、思いのままに塗り描き散りばめられたアイテムの数々が登場します。人々はこれまで以上に慣らされていきます。多少派手かなと思っていた服でも、それほどでもないかと気軽に着れるぐらいには軽く変わってしまうでしょう。

 

もうジャストサイズなんて言葉が古臭くなるほどにルーズで野暮ったい服装が当たり前になっていき、少し前のシンプルでスッキリキレイ目なスタイルも時代遅れといった目で見られる時代になるやもしれません。

 

これからのファッション、ちょっとダサくてちょうどいい、という気分で楽しむのもアリなのかもしれないですね。

 

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