今世界のファッションを席巻しているのがラグジュアリーストリートという新ジャンル。
このムーブメントは、ラグジュアリーとストリートという対照的な2つの言葉を掛け合わせたファッションスタイルであり、世界中のファッショニスタが追い求めるまでになっています。
このラグジュアリーストリート、略してラグスト、オーバーサイズ気味のトップスに細身のパンツを合わせるパターンが定番であり、シンプルなアイテムにレタリングや大胆なデザインを施しているのが特徴なんですね。
quote:http://trappedmagazine.comストリートファッションのニューパワーがやって来た
そんなラグジュアリーストリートの代表格とされているのがオフホワイト。登場してまだ新しいブランドながら瞬く間にファッション界に浸透し、コアなファッショニスタから一般層にまでその名が広まっている感がありますね。
一つには、オフホワイトって名前が覚えやすいんですよね。オフとホワイト。どちらも耳馴染みのある言葉じゃありませんか。同じラグスト仲間のフィアオブゴッドとかベトモンと比べるとどうですか、覚えやすいでしょう。
そんな覚えやすくてシンプルな名前のオフホワイト。シンプルだから難しくなさそうなイメージがあり、ひいては取り入れやすそう、買いやすそうってなるんですよね。このように自然と興味が湧いてくるブランドOff-White。そしてその価格にやられるかもしれないOff-White。ジャケット軽く10万越え、Tシャツ一枚3万越え。しかし頑張れば買えない額でもない微妙なライン。そこまで出すか、出してもいいぐらい欲しいのか。自問自答の日々。いや絶対欲しいなら迷わず買うだろ貯めるだろ。悩んでる時間が惜しい。買って即着ろ、着こなせラグストオフホワイト。
なぜOff-Whiteがカッコ良いと思えるのか。太いラインが背中を走る。横断歩道タイプやら、矢印タイプやら。しっかり感があるデザインが新鮮なんです。
バックプリントやら派手なデザインは好き嫌いが分かれるのが世の常であるのですが、このオフホワイトに関しては普段ならまずバックプリント物などには興味を示さないタイプの人たちですら惹きつける何かを持っているのです。これなら着てみてもいいかな、なんて思っちゃうのです。
quote:http://www.shopsava.comOff-White(オフホワイト)の代表的アイテム
見て下さいこのパーカ。オフホワイトの人気アイテム、off-whiteを象徴するデザイン。背中上部のWHITEの文字もいけてますし、このzebraラインもかっこいい。うん、これなら着れる、着ようという気持ちが湧いてくる、着る勇気、なんですかそれは。今までの自分を乗り越えろ、殻を打ち破れ、そんな言葉が脳内をこだまする。ラグストなんて知らなくてもいい、ストリートファッションの興味などは意味をなさない、ただ、今、オフホワイトを着るかどうかの選択だけなんだ。
off-whiteのジャケットやパーカを着るとしたら、下はどんなものを合わせるべきか。オフホワイトに限らずラグジュアリーストリートブランドの着こなしは、全て同じブランドで統一したいような、というか全身コンプリートで完成形みたいなそんな一体感のようなのがあるんです。本来服ってのはスーツとかじゃない限り、ユニフォームとかじゃない限り、他のテイストや他のブランドと組み合わせて着るもの。
それがラグストの場合はちょっと違う感覚なのかな。でも組み合わせてもいいよね。どっちでもいいよね。似合ってればいいよね。楽しければいいよね。
そう、オフホワイトは太いラインが何本も走るデザインが特徴です。ラインといえば3本ラインのADIDAS(アディダス)や、UNDEFEATED(アンディフィーテッド)の5本線「ファイブストライクス」。シンプルでイメージしやすいのですぐに覚えてもらえる、線というどこにでもあるものがブランドを想起させる。で、off-whiteは何本?え、数えてない?いやいやそれはいけませんな。ファンならしっかり把握しとかなきゃン。
quote:http://www.kind.co.jpこちら13の数字入り
そしてまた、WHITEや13の文字もしっかりした書体です。そんなしっかり感がいけてるんですね。Off-White(オフホワイト)を立ち上げたVirgil Abloh(ヴァージル・アブロー)と、彼がアドバイザーを務めるKANYE WEST(カニエ・ウエスト)によるYOUTUBEにアップされたミュージックビデオはPYREX VISION(パイレックスヴィジョン)。そこに登場したファッションは大きな書体でしっかりと主張されたデザインで、見た人からの問い合わせ多数なことからビデオタイトルを冠したPYREX VISION(パイレックスヴィジョン)が登場することとなり、そして後の2014年にそのPYREX VISION(パイレックスヴィジョン)のデザインを受け継いだoff-white(オフホワイト)が展開となるのですが。
PYREX VISION(パイレックスヴィジョン)とOff-White(オフホワイト)に共通するのは力強いグラフィックデザイン。20世紀のモダニズム建築家ミース・ファン・デル・ローエの作品からインスパイアされたというこのデザインは、直線的であり、無駄なものを削ぎ落とした潔さがあり、着る人の感性で好きなように活すことが出来る可能性が感じられるのです。だからこそ、何だかわからないけど着てみたい、着こなせそう、という感覚が見た人の中にも芽生えるのでしょうねン。
PYREX VISION(パイレックスヴィジョン)のPV かっけ〜
Pyrex Vision - Youth Always Wins Lookbook 2013
オフホワイトはラグジュアリーとストリート、それはハイブランドとストリートとも置き換えることができるのですが、そんな二つの要素を兼ね備えた魅力を持っています。だからモードなブランドと共に歩むoff-white。Rick Owens(リック オウエンス)も、Vivienne Westwood(ヴィヴィアン・ウエストウッド)だって、COMME des GARÇONS(コム デ ギャルソン)やYohji Yamamoto(ヨウジヤマモト)といった誰もが知ってるところと並んで、Yves Saint-Laurent (イヴ サンローラン)、kolor(カラー)、Martin Margiela(マルタンマルジェラ)なんてところとミックスしてみる、GIVENCHY(ジバンシィ)、sacai(サカイ)さらにはAlexander McQUEEN(アレキサンダー マックイーン)、Alexander Wang(アレキサンダー ワン)などなどなんだか高そうなブランドだなってところに滑り込め。
そういえばBEDWIN & THE HEARTBREAKERS(ベドウィン アンド ザ ハートブレイカーズ)も最近人気で上記のようなブランド群と並んで販売されてたりしますが、価格帯としてはもっと買いやすい位置にありますね。オフホワイトもこれぐらいの値段帯ならいいのにと思う人も多いんじゃなかろうか、ってまた値段の話になりましたが。
っていうのも、このオフホワイト、芸能人の着用という面でも話題を集めてるのです。ブランド自体の魅力や人気があってこそだと思いますが、そこに加えて芸能人着画というのも人々の興味をそそる影響大ですわね。
off-white着用の芸能人といえば、三代目J Soul Brothersの登坂広臣、岩田剛典、EXILEとか、ローラとか、海外ではご存知JUSTIN BEIBER(ジャスティン・ビーバー)が有名ですか。このあたりシュプリームも流行らせちゃってもうあのパーカなんていきなり高騰ヨ。
そこからオフホワイトを知ったファンが、中高生や大学生、まあ社会人もいるでしょうけど、やっぱり自分も同じの欲しいってなところから価格のところにいっちゃうんですけど。
Off-White(オフホワイト)は芸能人着用でも話題に
しかし、まあラグジュアリーだからこそのハイストリートファッションであり、誰が着るかどう着るか、そして何を選ぶか、今あるものをどう活かすかなんですよね。アイデアなんですよね。ファションは組み合わせ。どう見えるかなんですよね。建築家からインスピレーションを得たように、オフホワイトから得たインスピレーションを手持ちの服で表してみるんですよね。建物と服は全然別、当たり前ですが、その全然違う両者の間で同じインスピレーションを共有させるのと同じように、オフホワイトと家の安物の服とを同じインスピレーションで共有させれるかッッッッッッッァあああ!!
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・、フゥ。
でもね、セールがあるじゃないですか。古着があるじゃないですか。安く買える方法も駆使して欲しけりゃなんとか手に入れたいものよ。あっでも、偽物はやめましょうね。中にはデザインが好きなだけだから同じに見えたらいい、って感覚でコピー品とか買っちゃう人もいるかもですが、でもそんなのって生き方にも滲み出てくるから薄っぺらい何たらかんたらになるんだから、買うのは本物っていうか、本物を見ろってところで。
quote:https://www.farfetch.comこのバックプリントも見かけますね
セールでいうと、22万!のジャケットがなんと半額の11万!!で売ってるのを見たわ。あれ売れたのかしら、って11万でも高~いですけどね。そこで古着の登場です。いや多分古着も高いと思うよ。っていうか、どうなんでしょうsupreme(シュプリーム)みたいに希少価値が高まったりしちゃうと古かろうがなんだろうが価格は定価越え安定さらに上昇中みたいな。オフホワイトがどのようになっていくのかは、今後の推移を見てみないとね。
まあしかし、オフホワイトといえばパーカーということで、特徴的なデザインのパーカーなら一着7万ぐらいで買えるわけで、なんとか頑張れば渾身の一着で手に入れようぜ、と。そしてどうなのすぐ売り切れちゃうの、それとも普通に買えそうなの、そこらへんが心配ね。いやいや人気ブランドって最近すぐ並びだなんだっていうじゃないですか。即日完売っていやーね。ゆっくり吟味して選びたいわね。SUPREME(シュプリーム)だって「そういや、立ち上げ昨日だったな」てな感じでフラッと入って散々悩んで、他の店回って「やっぱりSUPREME(シュプリーム)にしよっ」て思って店に戻ってお買い上げしたいわね。
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急激に人気が高まったことと、芸能人着用でミーハー的なノリのイメージもついたこととで、どことなく陳腐化の危険性も漂わせているのが気になるOff-White(オフホワイト)。一時の勢いも少し陰りを見せています。
しかしラグジュアリーストリートのムーブメントはしばらく続きそうですし、その中でOff-White(オフホワイト)の次なる魅力の開花を待ちたいところですね。
それでは、また。
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