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カラーとデザインからファッションまで、ちょっとした気づき

メンズファッション 2017年振り返り

もうすぐ2017年が終わるというこの時期、なんだかこの2017年を振り返ってみたいという気分になりまして、毎度恒例というわけではありませんが、今年一年のファッションについて感じたことをメモがてら記録しておくことにしました。

 

まず、今年2017年はファッションが大きく変わったな、と。それまでのスキニーやスリムパンツのトレンドは完全に息を潜めたようで、テーパードパンツにしても見かける率はかなり減った印象です。

 

ご存知のように細身のパンツは体型をスッキリと見せる効果があります。下半身がスマートに整えられると、そのスマートな印象が全身のものとして捉えられるというわけです。

そんな細身のパンツがあまり見られなくなったということは、メンズファッションにおいてスマートさやスッキリとしたキレイさを求めなくなってきた、ということ。

それが、2004年頃から続くタイトシルエットやスキニーやシンプルでスタイリッシュというファッションに人々がそろそろ飽き始めたということなのか、それともオーバーサイズやワイドパンツという少し前に始まったトレンドの影響力が強まったということなのか。どちらの要因も含んでいるかもしれませんね。

 

どこか窮屈で、なんだか堅苦しい、そんな制約が見え隠れしているのがこれまでのタイト&スタイリッシュやノームコアといったファッション。ブームの最中ではそんな制約に好んで自らの着こなしを合わせていたものですが、次第に飽きが感じられるようになるともっと自由な楽しめるファッションを求めるものです。それまでの制約の反動からこれまでとは正反対の格好を好み始めたりすることもよくある事。

 

そこに登場したのがストリートファッションなんですね。しかしこれもいきなりタイトでクリーンなファッションから、ラフでアクティヴな着こなしに移行するわけではないでしょう。

その架け橋として、ワイドパンツのトレンドがあり、ラグジュアリーストリートの台頭があったとも言えるのじゃないでしょうか。

まだまだノームコアが隆盛を極め、各ブランドスキニーのリリースが続いている頃にささやかれ始めたワイドパンツトレンド。結局今になってもワイドパンツ自体が一般に浸透したとはいえませんが、それ自体の市民権は得たといってもいいような状況でもあります。これによってルーズなシルエットが許容される空気が出来上がりました。

そしてラグジュアリーストリート通称ラグストやハイストリート、ネオストリートという言葉が飛び交うようになり、モードブランドとストリートの融合、ハイブランドのアイテムとストリートファッションの組み合わせが、こちらは順調に浸透していったようです。街ではレイヤードスタイル、オーバーサイズ な着こなしも溢れています。

2017年といえばあのルイヴィトンとシュプリームのコラボがあった年としても記憶されることになりそうですが、そこに芸能人などの着用なども絡んでストリートファッションに対してオシャレという観点で語ることが当たり前のことのようになってきています。

 

先ほどメンズファッションにおいてスマートさやスッキリとしたキレイさを求めなくなってきたと書きましたが、もちろんストリートファッションにもスマートな部分もあればスッキリとした着こなしという要素もあるでしょう。

が、いわゆるキレイ目カジュアル、モードな雰囲気を持ったスタイリッシュに徹したブランドというのはこのところ目立ちません。細さ、タイトさに特化した、もしくはそこに特徴があり魅力があった、ドメブラという言葉で思い浮かぶ数々のブランド、それらから今消費者が離れつつある感じもします。

 

となると当然そのブランド達の主力的アイテムであったスキニージーンズやスリムなパンツも少なくなっていくというわけでして。ただ、かといって全くスキニージーンズが消えたわけではありません。ストリートファッションにも当然スキニージーンズはありますし、もう一つこれもこのところのファッションのメインストリームとも言えるヒップホップアーティストもスキニーやジョガーパンツといった細身パンツを着用する姿が多く見られるからです。

 

今後もオーバーサイズのトップスに黒スキニーを合わせるスタイルもストリートでは頻繁に見られるでしょうし、緩いシルエットでも大丈夫なところをわざわざスキニーを使うぐらいですから基本似合う人しか穿かないようになっていくでしょう。

2017年より前は一般的であったスキニーが、2017年からはファッションにこだわりのある人や着こなしに自信を持つ人のみが着用するアイテムへと変化していったのだとも言えるでしょうね。

 

そして一般的にはストレートシルエットやちょっとルーズなシルエットといった無難な感じのパンツが主流になってきているようです。オシャレ頑張っている感じもせず、自然で力の抜けた体で使えるパンツ。これまでの窮屈な制約からの反動でしょうか。

 

と、スキニーの話題で長くなってしまいましたので、残りは少し。とりあえずササッとまとめると、キレイめなファッションから、ラフでカラフルなストリートファッションに移行したこと。モノトーン中心の街の風景に、デニムのインディゴが戻り、赤や青や緑といったいろんな色も活躍の場を与えられたかのよう。

チェスターやステンカラーといったキッチリ系なドレスなスタイルよりも、ワークやミリタリーやナイロンジャケットといったカジュアルでスポーティなものが増えました。

 

それと90年代というキーワードが飛び交う年でもありましたね。オシャレといえば90年代。ここにもストリートの要素がふんだんに詰まっていますし、ポロスポーツやトミーヒルフィガー、それにノーティカといったブランドが古着を中心に大ブームとなっています。その古着もブームですし、古着といえばノースフェイスがこちらは古着でも新品界隈でもどちらでも大大大流行りみたいな。

 

来年はどんな1年になるでしょうか。それでは、また。

 

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