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カラーとデザインからファッションまで、ちょっとした気づき

トレンドに左右されない細身のパンツはオシャレの普遍アイテム

ワイドよりもストレート

トレンドの変化であまり細いパンツを見かけなくなりました。では流行りと言われるワイドパンツをよく見るかといえばそうでもない。なんといいますか普通のストレートシルエットのようなものとか、すこしテーパードになったものとか、あまり特徴のないものが増えているような気がするのですが。

 

これまでのところ、ワイドパンツ自体のトレンドは、それほどの盛り上がりにはなっていないようです。雑誌などではワイドパンツが来る!っていう記事が目立つものの、実際にはそんなにワイドシルエットで歩いている人はいない様子。商品自体はある程度の数は売れているみたいですが、それを買った人が実際に着用して外出するかどうか、という話ですね。

 

スリムパンツの場合は「締まって見える」「スッキリした印象」ということで受け入れられやすかったのですが、ワイドパンツとなると、そのような「理由」がありません。単にトレンドを追ったというだけであり、「ファッションしてる」と思われる姿になるのです。なので人目が気になっちゃったりしたら、気楽には使えなくなるのかも。

 

まあ何れにしても、細身パンツ一択というトレンドではなくなり、自分はどうあれ他人のワイドパンツ姿を見る頻度も多くなっています。そのことにより、パンツの太さの感覚に変化が起きているのですね。今までスリム一辺倒だったのが、ワイドに引っ張られることにより、その中間のストレートシルエットも許容範囲となってきたのです。

 

それは無意識的にでも多くの人がそのように感じています。ワイドパンツトレンドのおかげで、ストレートや普通のシルエットのパンツも気軽に穿ける状況になったということですね。
ファッションのトレンドはこのように、一つの点だけではなく全体にわたって影響を与えているのです。


ということで、今はどのようなタイプのパンツでも気兼ねなく使える状態だといえます。スリム・ストレート・ワイドなんでもOKです。実際街中でも、少し前に比べて明らかにいろんな種類のパンツ姿が見られますね。
ただ、あえて言うと、スキニーがほとんど見なくなったように感じますが。

  

オシャレへの影響は

さて、こういった状況になると気になるのが、せっかくつかんだオシャレの後退ですね。


細身のパンツというのはオシャレの基本の一つです。オシャレに見えるシルエットとして、Iライン、Yライン、Aラインという3つのシルエットがあり、このうちIラインとYラインはどちらもボトムスが細身です。細身のパンツはオシャレなシルエットに必要なパンツであると言えるでしょう。

 

そんな細身のボトムスを今のトレンドの流れでないがしろにしてしまうと、だんだんスタイルが崩れてきます。いえ、すぐにダサくなるとかではないですが、オシャレな感覚が曖昧になってくる可能性があるわけですね。そしていつしか、スキニーを穿く前の自分に逆戻りすると。

 

この1,2年はたまたまノームコアというシンプルな服装が特に注目を浴び、そこに細パンの流行、ファストファッションのベーシック路線という要素も加わった結果、多くの人がシンプルでスッキリとした服装をするようになってきました。それ以前によく見られたアメカジチェックシャツなどは激減してますよね。また一時はインディゴジーンズも穿いている人をほとんど見かけないほどでした。


その流れで、オシャレになりたい人はもちろん、さほど服装に興味持たない人でも、自然とオシャレっぽい見た目になっている人も多かったですね。

 

しかし、今年からはまた変化がみられます。タッキートレンドのように、柄物や派手目な服装も再度日の目を見ることになるでしょう。そしてワイドパンツの流れです。


これはつまり、チェックシャツやストレートジーンズというアメカジど真ん中路線も「トレンドとして認識されてしまう」ことになるかもです。人それぞれの解釈がありますから、もしかしたらそういった服装もオシャレに見られる可能性もあります。しかしあくまでも一時的なものであり、トレンドが変わればいつものアメカジです。スッキリシンプルな要素はもともとあまりありません。

 

スキニー、スリムパンツをしっかり使う

何が言いたいかといいますと、ワイドパンツがトレンドの今こそ、しっかりと細身のパンツスタイルを維持しようということです。まあワイドパンツを穿く日があってもいいでしょう。細パンだけで貫こうということでもありません。しかし完全にスキニーやスリムパンツから離れてしまうのはあまりにもったいない話です。

 

極端に細すぎるスキニーはともかく、ある程度のスリムなラインのパンツはファッションの定番といえるもの。ワイドパンツが隆盛を極めたとしても、細身のパンツが廃れるということはまずないでしょう。一部のトレンドに流される人たちの間ではどういう扱いになるかはわかりませんが、通常の感覚をもってすればいつの時代でもシュッとしたパンツはきちんと存在するものです。

 

そしてワイドパンツをオシャレに穿きこなすのはそれなりに難しい部分もあります。太いだけである程度はトレンドに沿ったオシャレ感を演出できるでしょうが、それよりも似合わなさすぎって人が大量生産される可能性もあるのですね。
要は元々何を着てもカッコいい人がワイドパンツを穿くと、トレンド感という要素が加わってよりオシャレに見えるのですが、そうでない人が穿いた場合には「流行ってるから仕方ないけど・・・」という目で見られるのがオチというわけです。

 

ならば選択肢はストレートしかないということで、普通のパンツを穿き続けることになるのですが、これは別になんの問題もない。家にあったストレートジーンズを穿いていれば、なんの気兼ねもなく過ごせるでしょう。
しかし、そんなふうになってファッションが面倒くさくなってしまうのは避けたいですよね。知らず知らずのうちに、以前のダサい自分に戻るのも嫌です。

 

ファッションを語るときに差別化という考えがあるようです。以前の記事でも語りましたが、私は差別化を特に意識することはないと思っています。しかし、ただ自然と差別化になるのなら、それはそれで良いでしょう。今、細身のパンツを選ぶことは結果として、周囲との差別化につながってきます。スキニーだらけではない今なら、細身のパンツの優位性を存分に味わえるのじゃないかと思います。

 

そしてまたオシャレの基本アイテムでもある黒スキニー。今年はトレンドに合わせてワイドパンツやビッグシルエットのアイテムを積極的に展開するブランドでも、定番となるスキニーはちゃんとラインナップしています。ブランドにとっても細身のパンツは欠かせない存在なのです。そういった意味でも、今年、そして来年以降、スキニーやスリムパンツを着用するのは何の問題もないと言えるのです。


まとめますと、この曖昧なパンツのトレンドである時期に、曖昧なシルエットに甘んじることなく、しっかりと細身のパンツでスタイルを保ちましょうということですね。
今後しばらくは細身のパンツを穿くだけで他より大きくオシャレ度でリード出来るとともに、一旦身に着けたオシャレ感覚をしっかりと保持することになるわけです。
またスキニーを着用し始めてそれほど時間が経っていないという人の場合、ここでしっかりと細パンに慣れておくことも大切なことです。

 

ファッションは感覚的なものと言われます。だから太いパンツがオシャレと感じたら、確かにワイドパンツを穿きこなした姿に憧れたりしがちです。その時の感覚によって気持ちが左右されるので、どんどんファッションがブレていきます。
スリム、ストレートそしてワイド。選択肢が増えると楽しいですが、半面選ぶことが面倒になることも。

 

なので、ファッション初心者、そしてそこから中級者になる辺りの人にとっては、トレンドが変わる時期は一つの壁となる時期でもあるのですね。その壁を乗り越えるためにも、細身のパンツを中心としたコーデを続けていきましょう。トレンドの変化に迷うことのないように。せっかくつかんだ服装に対する自信を失わないために。

そして、自分のスタイルにより磨きをかけるために。

 

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