ということで、今年2018年春夏の流行色です。
本来ならば昨年のうちに語るべきものではありますが、まあ今はまだ猛烈寒波の時期でもあり、春が来る前には間に合ったので良しとしましょう。
で、こちらがこの春のトレンドカラー。
今回のパントントレンドカラー、トップカラー12色とクラシックカラーの4色が選定されているわけなんですが、2018年のファッションはこれまで以上に色へのこだわりが強くなりそうです。
周知の通り、巷のトレンドは色使いや柄ものに対してとても寛大になっています。多少派手過ぎでも問題にならず、ファッションにおいてしばらく忌避されていたといえるチェック柄も華々しく復権を遂げるでしょう。
そうなるとコーディネートの中で使う色も一つや二つではありません。多色使いの柄やコーデとなると一気に何色も取り入れることも珍しくなくなるでしょうし、さらに原色を使った着こなしも頻繁に見かけることになるでしょうね。
このように消費者が色を受け入れて自己表現の機会を広げたいと求め出すと、それに応えるためにデザイナーも色を増やす必要性を認識するでしょう。明るく活力のある色調が支持を集め、鮮かなカラーリングの服装にも抵抗が薄れてきています。着る側も作る側も、そして売る側もこれまでのカラーガイドラインのようなものに制限されなくなりつつあります。それは今のファッションのトレンドを力強く後押しするでしょう。
これまで見慣れた色使いや、この色にはこれを合わせるべきと言った決まりごとから解放されて、人々は独自の色使いを試してみるようになるでしょう。実験的なカラーリングも見られるでしょうし、それを受け入れる土壌があるのが2018年のトレンドでもあるのです。
さらにこの2018年春夏流行色ですが、今回発表された色は季節に捉われることのない年中使用可能な色として選定されているようです。男女の性別や季節の境界線をなくした自由な色使いへの欲求を反映したものとなっています。
とは言ってもやはり、落ち着いた色合いのものは押さえておきたいもの。着まわしや使いやすさということを考えても、ベーシックに通ずる色のアイテムを無視するわけにはいきませんね。だからこそクラシックカラーパレットがあるのです。
落ち着いたネイビーに薄いグレー、さらに薄い白に近いグレー、そしてサンドカラー。ネイビーやサンドカラーに近いベージュはこれまで散々購入してきたでしょうから、この春は薄めのグレーカラーに挑戦してみてはいかがでしょうか。素材によってはシルバーカラーでラインナップされているものも使えそうです。古着などではシルバーのMA−1や、他にもシルバーカラーのミリタリージャケットが密かに人気があるのだとか。シルバーのN-3Bなんか渋いですもんね。
まあ、パントン流行色を見てると、なんとなくパステルカラーと少しパンチの効いたネオンカラーが目立つかな、と言ったところで。ネオンカラーは昨年から話題ですが、今年はパステルカラーも注目ですよ。ナイキもパステルカラーを施したスニーカーをこの春リリースするみたいですね。
さて、もう一つ2018年のカラー・オブ・ザ・イヤーに選ばれたのが、Ultra Violet(ウルトラバイオレット)です。
pic via pinterest
Ultra Violet(ウルトラバイオレット)は青みがかった紫。一般的な紫は赤みがかった紫であるパープル。だから、紫と聞いて思い浮かぶ色合いよりは落ち着いた印象になるでしょうか。
このUltra Violet(ウルトラバイオレット)、独創性・想像力豊か・先見性、といった意味がありますが、世の中の仕組みや考え方が大きく変化しつつあるこの現代において未来への道を切り開くカラーであるといえましょう。
また、神秘的で未知の世界への憧れや探究心をも掻き立てる色合いでもあり、それは混沌とした現代社会の中を生き抜く活力となるとともに、畏敬の念を抱くことで謙虚さと安らぎをもたらしてくれるカラーだともいえますね。
昨年のカラー・オブ・ザ・イヤーは確かグリーナリーという若葉の色といった緑だったと思うのですが、グリーナリーは親しみやすいイメージでしたが、ウルトラバイオレットは洗練とか神秘的なイメージが先に来ます。ただ、合わせる色によって印象も変わってくるでしょうし、「すみれ色」とも呼ばれる色ですから意外とほんわかしたカラーコーディネートも楽しめそうです。
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