カラブロ2

カラーとデザインからファッションまで、ちょっとした気づき

サマになる着こなしとオシャレ ~アメカジの誤解

無地、シンプル、モノトーン。ここを意識すれば、とりあえずオシャレに近づけるということに、多くの人が気付いているみたいですね。だからって絶対オシャレになるとは限りませんが、ただ今までの服装(柄モノ、過度な装飾、目立つアクセント)と比較しての話でいえば、確実に見栄えがマシになっていることでしょう。

 

誰もがカッコよくなりたいと思って、見た目カッコいい服を買っちゃうんですが、実はそれを着ても当人の外見は変わらない、当たり前ですね。服によって肌とか骨格とか髪の色とか身長体重が変化するって恐ろしい。貴方は貴方、服は服。

 

良い服を着たら見栄えが良くなるというのはその通りなんですが、それとカッコいい服を着るのとはまた話が違うんですね。私も含めて、なかなかそこに気付けないことも多いです。

 

しかし、最近は男性向けファッションブログも増えてきました。オシャレを気にする男性も年代問わず増えてきました。メンズファッション情報を取得する機会が多くなるにつれて、オシャレはベーシックなもので良いのだ、ということが広まっているようです。


なので、数年前と今とでは男性のファッションの雰囲気は随分変化しているはず。細身からビッグというトレンドの流れもあるものの、やはりチェックの激減、シンプルなものの増加が大きいですね。女性のファッションについては、ここでは触れませんが、まあレディースの場合はまた別な意味で変化が早いので。

 

これにはユニクロ無印良品の商品内容も大いに関係するところがあるのでは、などと勝手に思ってます。


例えばユニクロ無印良品も、どちらもシンプルでベーシックなアイテムに力を注いでいるみたいですね。国内ファストファッションの主要2ブランドがどちらもキレイめでスッキリな格好がしやすい、というかそのようなファッションに寄せられる内容のアイテム揃いなので、買い物に来た人が意識せずともシンプルな服装になってしまう。そして着用画像にしてもベーシックな装いで占められているのですから、そのようなキレイめな服装が良いのだと自然に考えるようになっていくでしょう。

 

ついでに言いますと、冬の定番ネルシャツ。今年ついにユニクロのネルシャツにも本格的に無地タイプがラインナップされました。昨年無印が無地のネルシャツを展開したのに続いてですが、やっとですよね。ホントにやっとこさです。


それまでネルシャツと言えばチェックシャツが当たり前でした。ユニクロにしても他のブランドでもそうです。一度どこかの店で無地ネルシャツについて聞いてみたとき、何らかの理由で生産が難しいと言ってたのですが、もしかしたら数たくさん作れるであろうファストファッションだからこそ、その障害を克服できたのかもしれません。

 

ネルシャツというのもダサい服の例えに挙げられたりしますが、それはネルシャツ=チェック柄ということで、もちろんチェックだからダサいなんてことは全くないのですが、とにかく今後無地ネルシャツの普及につれて、ネルシャツがダサいなんて認識もなくなっていくかもしれません。

 

話を戻します。

 

で、今のこのようなシンプルモノトーンをベースにしたファッションの流れの中で、気になる主張も散見されるのです。それが「アメカジはダサい」「カジュアルな服はイケてない」といったものなのですが。

 

このカラブロ2でも以前アメカジの罠という記事をアップしています。アメカジだけではオシャレにならないといった内容の記事であり、だからフォーマルライクなものやキレイめアイテムとのミックスを推奨しています。
そういう中身の記事ではありますが、それではアメカジがダサいのかというとそんなことは決してなく、ネルシャツもジーンズも全然OKなことは当たり前。アメカジでオシャレになりにくいのと、チェックシャツがダサいというのとはまったく違う話なのです。

 

アメカジやカジュアルファッションについて書かれているブログやサイトを見ていますと、ベーシック、無地といったわかりやすいオシャレを提案し、その提案の拠り所としてアメカジはダサいという説を唱えている、という風に感じます。
キレイめの反対はラフ、ラフな格好といえばジーンズ、ジーンズならアメカジとなって、そのアメカジを下げることで自分の提案が正しいとする、みたいな。

スタイルがあっていいじゃありませんか

 もちろんアメカジと言っても種類というか雰囲気の異なるスタイルがあります。フライトジャケットにブーツを履いたコテコテのアメカジなどは、まるでコスプレみたいですし真似したくないな、と思わせるものです。しかし、ファッションブログが指しているアメカジはそうではなくて、一般のカジュアルファッションのことを言っていますね。

 

つまりカジュアルはダメでフォーマルライクなドレスアイテムならOK的な、そういうパターンのみで話を展開しているようです。で、なんといいますかアメカジアイテムを使うにしても、それを隠すというか、あまり見せないというか、なんやかやで結局キレイめで押してしまおうという結論になってしまいやすい。

 

うーん、そうなるともう着ていいのはジャケット、スラックス、ロングコート、シャツぐらい? なんだか、かなり狭いファッションになりそうですね。

記事によって柔軟度はいろいろですし、別に従う必要もないわけなのですが、最近は外を歩いていて感じる雰囲気とファッション関係の記事から受ける印象が、共に狭い感覚に捉われ過ぎているようにも思われます。

 

まあこういったアメカジ不要論とまでいきそうな極端な主張が出て来るのも、全く理解できないわけではないですが。つまりファッションブロガーが言いたいことは、オシャレになりたいならキレイめでドレスライクなアイテムを使いましょうということであり、そのためには一旦今持ってるジーンズやパーカーなどのアメカジアイテムから離れましょうということなのでしょう。


日本人は普段着といえば大体アメカジになってしまうから、多少「キレイめがいいですよ」と勧めたところで、気を抜いたらすぐにジーンズ・パーカスタイルに戻ってしまう。だから「アメカジはダメ」みたいな極論でもってまずは強引にでもキレイめなもので固めてもらい、そんなスタイルで出歩くことに慣れてもらわなければ、ってところなのでしょうね。

そしてそれを読んだ人がアメカジを避けようと考え、そのようなことがあちこちで発生するうちに、いつしかアメカジはダサい的な意見がネット上でも飛び交ってしまう、と。

スタイルがあっていいじゃありませんかⅡ

 もちろんですが、カッコよくアメカジを着こなしている人もいます。アメカジでオシャレに見えるコーディネートもたくさんあります。私も、アメカジでイケてる着こなしが出来たらいいなと考えている一人です。

しかし、なかなか全身アメカジでサマに見せるのは難しいんですね。着る人のキャラクターにも左右されるでしょうし。まあ、この話になるとまた長くなるのでこの辺にしときますが。

 

ということで、とにかくアメカジがダサいことでは決してないということですね。そこは誤解ないようにしておきたいところです。
オシャレに、サマに見せやすいのは、キレイめアイテムを使う方が簡単ですよ、というのが話の趣旨なのですから。

 

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