カラブロ2

カラーとデザインからファッションまで、ちょっとした気づき

レプリカジーンズを想う

そういえばレプリカジーンズ、このカラブロ2で取り上げたことは無かったですね。

まあレプリカジーンズのブームって大分前に過ぎ去ったので覚えている方も少なくなったのでは、なんて言いたくなるほどとんと聞かなくなったレプリカデニム。

 

最近はもうレプリカという言い方はしないのでしょうか?

レプリカジーンズで検索してみたところ、出てくるサイトも古いものが多く、あの縦落ちとかヒゲや蜂の巣といった用語が飛び交ってた時代は遥か昔のことのようです。

以前はファッションの王道というか、服が好きなら自然と色落ちのいいデニムに興味を示したものですけどね。

 

しかし今の20代でレプリカやアメカジ系にガッツリハマるって人は珍しいかもですし、今ではもう30代、いやもしかしたら40代以上の世代でないと興味を示さないジャンルになっているのかもしれません。

ジーンズを選ぶときに良い色落ちするかよりも、いかに色落ちしないかを求めるってのも増えてきましたし。どんどんクリーンな方向に向かっていってるのでしょうか。ファストファッションユニクロのジーンズでなんの不満も感じない人が多数派になってくると、それだけデニムの楽しみに気づくチャンスも少なくなるというものでして。

 

私自身はジーンズの色落ちに興味を示したのはもう、レプリカデニムの時代も末期の頃と言えるでしょうか。それまであまり気にしたことは無かったのですが、或る日突然カッコいいと思える色落ちデニムの写真を見たことがきっかけでレプリカというものを知ることになったのです。

 

DENIME(ドゥニーム)、WAREHAUSE(ウェアハウス)というのがスタンダードだったような記憶が。それとFULL COUNT(フルカウント)も人気でしたね。

 

他にもマッコイやらフラットヘッドやらステュディオ・ダ・ルチザンとか、もうあげ出したらきりがないほどのブランドたちが隆盛を誇っていたあの時代。ジーンズの色落ちを特集したムック本もあったりして、

 

 ただ、レプリカジーンズのブランドやら色々知り出したその頃、リーバイスからのクレームだったかが発生したのですね。ポケットのスティッチ、リーバイスのアーキュエイトステッチを模したステッチを使ったものが多く出回っていたことを問題視したということで、その後ほとんどのブランドがステッチデザインを変えたり、ステッチ無しモデルにしたような記憶があります。

 

レプリカというのはつまり、リーバイス501のレプリカということですね。リーバイス501の色落ちにオマージュを捧げ、そのヴィンテージの色落ちを再現させたいがために、昔のリーバイス501そっくりなジーンズを作ろうという気概から登場したのがレプリカジーンズ。つまりリーバイスへ501へのリスペクトあってのものなのですが。

この辺り、私の記憶に基づくメモとして残しておこうと思いますが、多少事実と異なることもあるかもしれないのでご容赦いただきたい。ジーンズの世界もこだわりの世界、いろんな議論がされるところなので、誰にとっても間違いのない正解ってのがあるのかないのか、ですからね。

 

レプリカジーンズが登場した当時のことはわかりませんが、私が興味を持ち出した頃はただ、リーバイス本家よりもレプリカジーンズの方がカッコいいといった流れもあったかと思います。レプリカの方が今っぽいみたいな。

不思議ですね。その時代の空気というか何かに影響されてそのように思っちゃうんですよね。

 

ところが今ではリーバイスのデニム、全然ダサいと思わないし、501を古着で手に入れて穿きこなすのもオシャレです。501だけでなく、シルバータブも人気ですし、デニムジャケットも3rdタイプをトラッカージャケットとも言うんでしたっけ、とにかくトラッカージャケットが他のブランドとのコラボでリリースされたりと、しっかりリーバイスを楽しむ時代がやってきたのか、ああ。

 

話がいろんな方向に飛び散ってますが、先ほどのアーキュエイトステッチが使用できなくなると言う話が出てくるあたりで、だんだんとレプリカジーンズのブームは下火になってきたような気がします。年代でいえば多分、2010年あたりになるのかも。

 

その後世間はスキニーブームなんかもあったりして、無骨なアメカジスタイルであるレプリカジーンズ界隈はなんだかオシャレの蚊帳の外みたいな風になっちゃって。いや元々アメカジやストリートファッションはオシャレ目的なもんじゃないですからね。だけど、世間は空前のオシャレブームみたいになったもんだから、すっきりシンプル綺麗なオシャレじゃなきゃいやってことになっちまったのさ。

 

しかし今でもひっそりと、いやそんなことはないしっかりと根付くジーンズを楽しむ心の炎は消えないのか?

レプリカブーム当時から今も変わらず続いているショップもありますし、なんとなく元気がなかったこのアメカジデニム色落ち界隈に少し活気の兆しが無きにしも非ず。

 

何か静かな動きが、さざ波のようなそっとした動きは、しかしまだすぐには表面に現れては来ないでしょう。ただ、少しずつ少しずつ、ジーンズを育てる、そうしばらく耳にしたことはなかった、あの「ジーンズを育てる」楽しみが再認識される予感がするのです。

 

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