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カラーとデザインからファッションまで、ちょっとした気づき

綿100%デニムが硬くて穿きにくいんですね???

いつの間にやらポリウレタン

「綿100パーセントのデニムって硬くて穿きにくいですよね」

ショップ店員が、あなたももちろん同意してくれますよね、って調子で言いました。

 

いつの間にやらポリウレタン入りがデフォルトになってしまったようなデニム界隈。昔ながらの(ていうか、”昔ながらの”と頭につけても違和感なくなってきたのがちょっと嫌ですが)綿100%デニムを見かける方が珍しくなってしまったようなんです。

 

ポリウレタンが入るとストレッチ性があるデニムになるんですよね。だから伸びてくれるので穿き心地も良くなると。スキニーデニムだけでなく、今はありとあらゆるデニムに採用となる勢い。綿100が一気に時代遅れとなるぐらいの。

 

穿き心地重視という点からすればポリウレタン入りが正解なのでしょう。販売する際にも”穿きやすさ”を一番のオススメポイントに出来ますしね。

“カッコよさ”とか”オシャレさ”というのは人によって感じ方が異なりますが、”穿きやすさ”は多くの人に同じように感じ取ってもらえるだろう、と。特に綿100%のデニムとポリウレタン入りを比べた場合、綿100の方を穿きやすいと言う人なんてまずいないでしょうから。

デニム綿100%へのこだわり

pic via wear

 

しかしその穿きやすさだけで全てを決めてしまうのは、あまりにも単細胞過ぎる考えなんですね。まず、あくまでも買ってすぐの状態でどちらが硬いか柔らかいかの違いしかない、ということなんです。ジーンズは穿いていくうちに馴染んできますし、硬いのも柔らかくなってきますし、慣れてきます。ここで書くまでもありませんが。

 

また少し前まで綿100パーセントのジーンズを皆さん普通に穿いていたわけです。”綿100%だから固くて穿きにくい”なんてことは微塵も思わずに。それをショップとかアパレル業界が盛んに綿だけのデニムは穿きづらいと洗脳に取り組み出したために、一般消費者の皆さんは知らず知らずポリウレタンが入ってないデニムは穿くことができない脚になってしまうという。人としての能力低下を強制されるという、悲惨な事態に。

 

素材が違うからシルエットが違う・オシャレに見える・合わせやすい・これから流行る、というような話ならともかく、「硬いから穿きにくいですよね」みたいなことを言う人、信じる人どっちもどっちなのかしらねえ。。。。。。

 

綿100パーセントへのこだわり

さて、では私たちは何故、綿100パーセントにこだわるのでしょうか。

 

綿100パーセントデニムの穿き心地を忘れたくないから・・・お気に入りのブランドがポリウレタン入りになったので、穿き心地が変わってしまう。また、単にポリウレタン入りの柔らかさに慣れきってしまうのが嫌だと思うこともありますね。

 

耐久性の問題・・・ポリウレタン入りというと、経年劣化で数年経ったらボロボロになるとか言う話がつきものですよね。

 

色落ちが楽しめない・・・デニムマニアにとっては色落ちがどうなるかは死活問題。

 

ひげ、あたり、穿き込んでからの味がどうなるのか心配・・・色落ちと同じくジーンズマニアにとっては穿き込んで得られる雰囲気も大事な要素。

 

やっぱりジーンズはコットン100パーセントでしょ・・・とにかく綿なの!

 

ジーンズもいろいろ

さて、ここまで書いて思ったのですが、一口にジーンズといっても、いろいろタイプがあるな、と。

1. ドメスティックブランドやセレクトショップオリジナルなどの、ファッションとしてのジーンズ

 

2. そんなファッションブランドの中で特にジーンズが注目されるブランドのもの

 

3. レプリカジーンズというジャンルに含まれるジーンズ

 

ジーンズの色落ちといえばレプリカジーンズでありアメカジ真っ只中な人たちのこだわりの部分です。そしてレプリカジーンズをいくつか見ると、今のところは綿100パーセントがやっぱりメインで、ポリウレタン入りなんて使ってないですよね。だからとりあえず、ジーンズマニアにとっては安心。

 

次に2.のデニムがメインなのかどうかはともかく、服好きの間ではジーンズが有名なブランド。例えばA.P.C.やノンネイティブなど。他にはハリウッドランチマーケットのデニムもそうですかね。

この辺りも、レプリカマニアと同様色落ちにこだわる人が集まるブランドですが、A.P.C.(アーペーセー)がポリウレタン入りと綿100それぞれ用意してるみたいで、もしかしたら今後ポリウレタン入りのみになってしまう可能性もありそうなのが気がかり。とりあえず気になってる人は早めに買っちゃった方がいいかもですが。

 

そして1.のジーンズも用意してますがそこまでメインとしてやってるわけでもなさそうなブランドたち。ここが一番ポリウレタン率が高いのでしょう。今は綿でも近い将来全てポリウレタン入りに移行する可能性も大ですね。

正直普通のファッションブランドが出してるデニムにポリウレタンが入ってようがなかろうが、どうでもいいっちゃあどうでもいいのです。別に色落ちの良さとかも求めてるわけではないのですから。もちろん良いことに越したことはないですが、それよりもそのブランドが提案しているデニムを買うのですから、色落ちがいいか悪いかで選ぶものとは少し違うのですね。色落ち防止加工をしたデニムもあることですし。

 

綿100パーセントとかポリウレタン入りがどうとか一番こだわるのが、レプリカジーンズを愛する人たちでしょう。色落ちが悪ければ買う意味ないですしね。それにジーンズ本来のワイルドさ無骨さ、オンスの高いデニムをしっかり穿き込む楽しみ、ずっと変わらない綿100パーセントのデニムでないといけないわけです。

 

ポリウレタン入りに味はあるのかどうか

今やジーンズを買う人たちの半分以上は色落ちとかあたりとか、ましてや穿き込んだデニムの味なんてものになんの価値も感じることはないのかもしれません。ジーンズだけではありません、洋服、靴、小物類などの経年変化にもほとんど興味を示さなくなりつつあるのかもしれません。味を楽しむ感性も薄れているでしょうし、自分だけの何かを感じ取る能力も劣化しているのかもしれません。衣類の経年劣化よりも人類全体の経年劣化が心配です。

 

一方、デニムに愛をロマンを変わらない魅力を持ち続ける人たちもたくさんいるわけでして、そして数は多くないかもしれないですが新たにジーンズの魅力にハマる人たちもいることでしょう。

そんな人たちが懸念するポリウレタン入りジーンズの増殖ですが、その色落ち、経年変化ってどうなんでしょうか。これについては、巷で言われているほどには悪くないんじゃないか、って意見がだんだん優ってきたような気がします。

 

耐久性についても、スニーカーのソールがボロボロ事件のようなことがジーンズや洋服に当てはまるのかどうかも意見が分かれているようですね。ポリウレタン2%までなら大丈夫という話もアパレル関係者から出ているみたいですが、もちろん信憑性があるのかどうかはまた別の話ではあるものの、徐々にポリウレタンでもいいじゃない的な空気が広まっていくんじゃないかと。

 

これが自然と広まったものではなく、意図的に誰かが操作してポリウレタン許容の空気を作っているのかもしれませんし、それに我々は乗せられているだけなのかもしれない。そんなことはもうどこでもありうることかもしれませんし、もう何が真実で何が嘘なのかもわからない時代。偽装、食品偽装って事件も一時増えました。誰もが疑わなかったあの店が。

 

リーバイス501にもスキニータイプが登場

pic via newspicks

 

まあとにかく、どうせいろいろ服買ってりゃポリウレタン入りの製品にも当たるでしょうし、ポリウレタンが入ってるから買わないってのも、中国製だから買わないっていうのと同じように、買うもん無くなるでみたいなことになりかねない。そんなポリウレタン入りがこれからどうなるかを見守るしかないですよね。

 

ジーンズにしてもどうしても綿100パーセントの味わいを楽しみたいならば、レプリカジーンズでしっかり味わうことがオススメ。やはりジーンズはリーバイス。最近出てきた501SKINNYでも色落ちタイプは1パーセントのポリウレタンが入ったもののリジッドタイプはしっかりと綿100パーセントのオール綿!スキニーでオール綿!やっぱりジーンズは綿100パーセントなの!!!

 

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まあポリウレタン入りでも何でもオシャレならいいじゃない、って気持ちもあることはあるんですがね。だから何が何でも綿100にこだわるわけじゃないんですが。

 

今回はこの辺で。

 

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