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カラーとデザインからファッションまで、ちょっとした気づき

雑誌のTシャツ特集

夏のファッション雑誌でよくあるのがTシャツ特集。雑誌の大半がTシャツをずらずら並べたページで占められるのが常套パターンではありますが、このTシャツ特集、皆さんはそこからどのような情報を読み取っていますか?

 

もちろんただ単にTシャツの写真並べて終わりではありません。売り物の雑誌ですし、構成とかテーマとか考えて作られているはず。

無地Tシャツのページ、グラフィックTシャツのページ、ロゴTシャツのページなどに分けて紹介するとか。他にもフォトT、白だけのTシャツ、黒だけ、カラーTシャツ、バンドT、ヴィンテージTシャツ、懐かしのTシャツとかで分けたり、ブランド毎にカテゴライズして分けてみたり。

そしてTシャツ一枚一枚に解説を加えたり、編集者のオススメを紹介したり、何らかの分野で有名らしい人に手持ちのTシャツを訊ねたり。

 

そんな構成に沿って、無地Tシャツの見識を深める、ヴィンテージTの薀蓄を知る、紹介されているプリントTシャツを一つ一つじっくりと眺めて、そのプリントの意味、成り立ち、プリントに込められた思いを読み解こうと努める、なんてことに労力を注ぐのがTシャツ特集の接し方でありましょうか。

 

Tシャツ特集を組む雑誌が一つや二つではなく、毎年のように夏になったらTシャツだらけの雑誌が登場します。「恒例のTシャツ特集」なんてデカデカと表紙に書かれた雑誌もありますが、恒例というからには毎年やってるし来年ももちろんやりますよ、ということですよね。

つまりTシャツ特集には何らかの価値があるし、ある程度の(少なくとも毎年行うぐらいには)需要があると考えるべきなのでしょう。

 

だからこそTシャツ特集を楽しみたいのです。単にTシャツ並べただけのページを見せられ「それで何?」って言ってるようじゃダメなのです。有難いTシャツ特集を、一冊雑誌買っただけでこんなにもTシャツを見せてくれるなんて、ああ、やっぱりTシャツっていいな。今すぐ買いに行きたくなるTシャツ特集。そんなTシャツ特集を持って店に飛び込み、やおらお気に入りのTシャツを指差して、これ下さい!!

 

これまでの人生でTシャツ特集が組まれた号の雑誌を買った記憶がありますか?私、ほとんどありません。でも多分、一冊ぐらいは買ってるんじゃないかな。で、ページをめくってTシャツ見て、ページをめくってTシャツ見て、ページをめくってTシャツ見て、ページをめくってTシャツ見て、ページをめくってTシ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

うーん、じっくりと眺めても軽く眺めてもTシャツばかりの絵面は辛い。何とか意味を見出したいが、引っ掛かりとなるものがない、フックがない、単調なメロディ抑揚のないリズム、退屈なアルバム一度聞いたら二度と聞かない。

 

夏の太陽、開放的な夏、躍動の夏、そんな夏にTシャツは欠かせない、フェスに着ていくTシャツ、そうフェス、フェスっていいよね、フェスのためだけにそこに向けて着ていくTシャツ。

フェス向けの派手なTシャツはフェスだからこそ許されるTシャツって形で、雑誌でも紹介されています。

 

・・・でも、でもフェスに最適なんて雑誌で紹介されてるTシャツをそのまま注文して買って出かけるって、何だか何だかじゃない?雑誌のフェススタイルそのまんまって、なんて言ったらいいのか、・・・じゃない?

やっぱり自分で自分の感覚で気分で選んだTシャツで、フェスに合うかどうかは別として、気に入った服を着て楽しむのがいいんじゃない。

 

それに、もしかして、いっぱいあるTシャツをとりあえずジャンル分け、雑誌構成の区分けのために「これは派手っぽいからフェス用にしておこう」って軽い気持ちでフェス向けに回されたTシャツかもしれないじゃない。

 

まあでもたかがTシャツ、そんなに気にせず気に入ったものを着ればいいさ。なんだかTシャツ特集をどのように楽しむべきかをこの夏少し考えて見てもいいかなと思った夏の1日。

 

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