MA-1の魅力とは何かと考えると、そのシンプルさではないかと思われます。余計なものを削ぎ落としたデザインであるためにコンパクトでスッキリとした印象が感じられ、こういったタイプの服も一着持っておいたら便利そうだな、と思わせられるのですね。
そして単にシンプルな服ということでなく、パイロットが狭いコックピット内で動きやすいように考えられたという、意味のあるデザインであるというのがポイントです。服に限らずそのような意味やストーリーのあるものには、人を惹きつける何かがあります。
さて、MA-1についてざっと紹介すると、アメリカ空軍のフライトジャケットであり、防寒性に優れて、裏地がオレンジ、そして余計なデザインがない、というジャケットです。また、左袖にシガーポケット、襟・袖・裾のリブも特徴です。
この原型に忠実なのがアルファ社の製品ですが、ミリタリーらしくボリューム感があるので、これをオシャレに着こなそうとするのは結構難しいものです。
それに対して、セレクトショップや各ファッションブランドから出ているMA-1は、ファッションとして使えるようにシルエットなどを変更したり、ブランド独自の個性を出したりしています。また、春や秋用として中綿のない薄手のタイプもあったりします。
特に原型にこだわるようなことでなければ、このような外観だけMA-1の形状をしたアイテムを選ぶ方が着こなしやすいといえますね。要はMA-1に見えて、ミリタリーのテイストも含んでいれば、今のトレンドに合った着こなしが出来るという事です。
また、先述のアルファ社とショップのコラボアイテムといったものも、よくリリースされています。原型に近いテイストが入った服がよければ、こういったものを探してみるとよいでしょう。
MA-1の着こなしについては、多くのサイトで推奨しているように、細身のパンツと合わせるのが定番的な着こなしでしょう。ボリューム感のあるアウターにはスキニーやテーパードパンツを持ってくるのが、シルエットをまとめるためのポイントとなります。
細ければインディゴデニムでもいいですが、おススメはやはり黒のスキニーかテーパードですね。MA-1はミリタリーであると同時に、長い間アメカジの定番として存在し続けています。これにデニムを合わせると上下アメカジ要素が強くなり、結果垢抜けない印象になりがちです。黒のパンツであればカジュアルっぽさが大分薄れるので、MA-1とは異なるジャンル同士の組み合わせに見えてきます。
また、スラックスを使うのも良いと思います。スーツスタイルとアメカジど真ん中の組み合わせ。そのギャップが洗練された着こなしをつくるのです。
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