赤い服に合う色は何ですか?
そんな質問の答えによく登場する色は緑。
赤と緑、クリスマスカラーと称されるなど相性が良い色の組み合わせとして認知されていますが、この2色の関係は補色なんです。
補色とは、色相環において反対にある色同士のことを言います。色相の差が大きいためインパクトがあり、ダイナミクな印象を与える配色になりますね。
そしてお互いの色を引き立てるのも補色の特徴。
だから赤と緑の服装は、それぞれの色が引き立てられるのでオシャレに見えるということなのです。ミリタリーのアイテムといえばオリーブドラブとか緑系が多いですが、そこに赤のアイテムを持ってくるコーデも見られますよね。
ただ、補色ということに限っていえば、無造作に使うことは避けた方が良いでしょう。特にデザインの面で補色関係の色を使用する時は慎重さも必要です。
なぜなら、補色は互いを引き立て合う効果だけでなく、逆に打ち消し合うような働きをしたり、場合によっては見づらくなることがあるからです。
その事例として用いられることが多いのもまた赤と緑なのですが、この2色を並べたときに目がチカチカしてしまうことがあるのです。これはハレーションと呼ばれるもので2色の境目がチラついて非常に見にくくなります。
ハレーションは明度に差がなく彩度の高い色同士で起こるもので、赤と緑だけでなく、他の補色同士でも発生する現象。これを解決するには間に無彩色を挟むやり方の他にも、明度や彩度に差をつけるとか2色の面積比を変えて大きく差をつけるといった方法があります。
緑のミリタリージャケットのインナーに赤のアイテムを使って落ち着くのは、元々そのアイテムが彩度の高いものではないから。他にも緑と赤のコーディネート例でチラつく印象がないのは、子供服でない限りあまり原色に近い赤や緑の服を着ることがないからですね。
ということは赤と緑それぞれ原色のアイテムをもしも組み合わせたとしたら、やはり違和感や不快な印象を与えるコーデとなるのだろうか、そんな疑問が湧きますね。実際にはそんなコーデをする人はまずいないので、想像の域を出ないところですが、まあ人間じっと立ってるわけではなく動きますから、ハレーションがどうこうということはあまりなさそうですかね。
まあそんなデメリットもありますが、やはり補色のコントラスト効果は大きいものでして、補色を少量使うことでメインとなる色をグッと引き立てることが出来て、印象に残るデザインに繋がったりします。
ファッションにおいてもデザインにおいても、補色を上手く用いてカラーリングで差をつけてみませんか。
ちなみに補色の例としては、黄色と青紫、緑と赤紫、赤と青緑、オレンジと青、がよくみられます。
企業のロゴにも補色を使ったものがあり、Fedex、セブンイレブン、ツタヤ、ムラサキスポーツなどがそうですね。
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